3年A組＿＿愛され美少女の話＿＿II (ページ14)

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＿＿10年前

小さな少女が、大きな豪邸のドアを開ける。

『ただいまぁ～』

少女は、廊下をパタパタと走る。

『おねえちゃんっ

ママっ

あのね＿＿』

真っ赤になって、倒れている両親。

赤い血が高そうなカーペットにベッタリと広がっている。

リビングに入って、少女の目に入ってきたのは

そんな何とも残虐な光景だった。

少女が少し上を向くと、一人の女子高生が首を吊っていた。

＿＿＿＿＿

ｶﾞﾊﾞｯ

『はぁっ

はぁはぁ…』

夜中、みんなが寝ている中、

Aは突然飛び起きた。

翔「A。どうしたの？」

翔は肩で息をするAの背中を撫でる。

『また

あの頃の夢見ちゃった…』

翔「そっ…か……」

『怖…かった…』

翔「大丈夫。俺がここに居るから」

翔はそう言って、Aを抱きしめて背中をリズムよく叩き始めた。

『……』

Aはまた眠りについた。

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