検索窓
今日:28 hit、昨日:20 hit、合計:276,504 hit

#_052 ー過去ー ページ2



翔は、怪我の影響で入院することになった。


花恋「……大丈夫?」

翔「大丈夫な訳ないだろ。…もう泳げないんだから。」

ベットに寝転がって布団を被る。

花恋「翔……」

翔「出てってくれ」


花恋は、翔を見つめたまま動かない。




翔「出てけよ!!」

翔は、花恋に怒鳴った。

花恋は病室から出ていった。


ガラガラ


誰かが入ってきた。


翔「しつこいんだよ!」




翔は、果物が入ったカゴを投げつけた。


それは、入ってきた人の顔面に当たった。



さくら「いった……」



翔「あ……」

______

さくら「これ、授業のノートとプリント」

翔「ありがとう」

さくら「じゃあ、これで」

翔「あの、ほんと、ごめん」

さくら「いや…」

翔「……」


さくら「あの…

…西宮さんと景山さんを守ってくれてありがとう。」



翔「え?」


さくら「あ…いや……

西宮さんと景山さんに悪い虫が寄り付かなくなったのは、真壁くんがフルボッコにされて警察沙汰になったからで

これから、景山さんをサポートしてほしいなって、


それと…


さっき、西宮さんに会ったの。病室の前で。」


翔「Aと…?」


さくら「西宮さん、自分を責めてた。


翔に会いたいけど、

翔を傷つけた私が会いにいく資格なんてないって。


そう言ってたんだ。


西宮さん、本当に辛そうだった。

真壁くん、西宮さんをまた笑顔にしてあげてほしいの。」


翔「こんな足でどうサポートしろっていうんだよ……」


さくら「あ……マネージャーとか?」


翔「…酷いこと言うんだな」


さくら「酷い…?

どこが!?


A様の近くで、澪奈様を間近で見られるチャンスなんだよ!?

澪奈様とA様の曲線美を至近距離で拝めるなんて最高だよ!?


それに、真壁くんの知識や経験あれば、澪奈様にとっても鬼に金棒。

そして、真壁くんなら、絶対A様を笑顔にできる!」



翔「………」


さくら「私何言ってんだろ…。ごめん」

さくらは、ドアに駆け寄った。



さくら「あっ、お大事に……。

お邪魔しました!」


さくらは帰って行った。




翔「何だよ、澪奈様とA様って(笑)」

翔はクスッと笑った。



翔「あ……茅野っ!」




翔が呼ぶと、さくらはドアを開けて顔を出した。


さくら「……はい」


翔「A、呼んできてくれない?」


さくら「……うん!分かった!」



さくらは、嬉しそうに走っていった。

#_053 ー過去ー→←#_051 ー過去ー



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (155 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
657人がお気に入り
設定タグ:3年A組 , 真壁翔 , 須永賢
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちょこみんと。 | 作成日時:2019年4月7日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。