＃＿040 ページ40
．
甲斐「どうせハッタリだろ！」
柊「……」
甲斐「分かってんだよ、お前は誰も殺さない…
…いや、殺せない。
中尾だって生きてんだろ？」
涼音「……」
甲斐「今の爆破だって、わざと誰もいない所を狙ったんだろ。
お前は誰も殺さない。」
柊「だったら、試してみるか…？」
甲斐「……」
柊「お前がそこから一歩でも動いたら、
ボタンを押す」
生徒達「！？」
『…隼人』
生徒達がざわつき始める。
柊「ほら、どうした？
どうした来いよ？
ハッタリだと思うなら、リモコン取り返しに来いよ」
柊は、甲斐を煽る。
甲斐は悔しそうな顔をする。
柊「おい」
甲斐「テメェ……」
光多「やめろ、甲斐！」
生徒達はやめろ、やめろと言い続ける。
甲斐「上等だ…」
『隼人っ！』
Aは、甲斐の腕を引っ張って止めた。
『ダメっ！』
諏訪「名乗り出ればいいんでしょ！？」
諏訪が声を上げた。
諏訪「言ったよね？
澪奈のフェイク動画の投稿者が名乗り出れば、今日死人は出ないって。
てことは、そいつがやったって自白すれば、私達は助かるって事だよね？」
柊「…そうなるねぇ」
凛「誰なのよ！さっさと名乗ってよ！」
諏訪「分かってんでしょ！？
皆が助かるには、アンタが名乗り出るしかないんだよ！」
愛華「誰か分かんないけど、
お願いだから助けてよ！」
美咲「もうあんな投稿気にしないから…死にたくない……」
それぞれ、助けてくれと叫ぶ。
Aは香帆を見る。
香帆は何かに怯えているように見えた。
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作者名：ちょこみんと。 | 作成日時：2019年3月2日 19時
