3年A組＿＿愛され美少女の話＿＿＿ (ページ19)

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#＿019 －過去－ページ19

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さくら「何これ…」

ある日、澪奈の机には酷い落書きが書かれてあった。

『おはよ』

甲斐「お、A

おはよ」

そのタイミングでAがやって来た。

Aは状況を分かっていないようだった。

香帆「まさか、ドーピングしてたなんてねぇ」

『は？』

甲斐「そりゃ、全国大会も勝てるよな」

さくら「何の話？」

香帆「ネットで拡散されてる。

この前の大会で澪奈がドーピングしたって。」

澪奈「私はやってない」

『澪奈！』

澪奈は教室を出た。

Aは澪奈を追いかけて教室を出ていった。

甲斐「おいおい、逃げんのかよ！

あれマジでやってんな」

諏訪「認めるまでアイツと喋んなよー」

光多「はーい」

涼音「はーい(笑)」

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『澪奈！

ちょっと待ってよ！』

Aは澪奈の腕を掴んだ。

『ホントはやってないんでしょ

ドーピングなんて』

澪奈「…離してっ！」

澪奈はAの手を振り払った。

澪奈「…Aには関係ないっ！」

『…は……？』

澪奈「Aには分かんないでしょ？

私の気持ちなんて。

いっつも皆に好かれて

皆に必要とされて

そんな人に私の気持ちなんてわかんないでしょ。

だって……、

だってAは、

誰よりも美人だもんね」

澪奈のその言葉を聞いてAの顔から表情がなくなった。

『何それ…、

澪奈まで、それ言うんだ』

澪奈は黙った。

『もういいや……

そうだね。私には関係ないもんね。

なら勝手にして』

Aは教室に戻った。

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ｶﾞﾗｶﾞﾗ

諏訪「お、Aじゃん

早めに来たんだね」

甲斐「A、おはよ」

『隼人、唯月、おはよ』

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

澪奈が教室に入ってきた。

騒がしかった教室が一気に静まり返る。

でも、みんな気にせず話し始めた。

『…………』

Aも澪奈には声を掛けなかった。

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