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柊「その窓は防弾ガラスだから割れないよ。」
柊は面倒くさそうに話した。
柊「ふざけてないし、茶番でもない。
俺はこの半年間この日のためだけに過ごしてきたんだからなぁ」
『………』
柊「それじゃあ、皆には話し合ってもらおうか。
俺は、美術室に居るから」
柊は袋を持って教室を出ようとした。
逢沢「先生!」
逢沢が声を上げた。
逢沢「もし、景山が自 殺した原因がこのクラスの誰かだったら
そいつはどうなるんですか?」
柊「そうだなぁ、それなりの裁きは受けてもらおうかな。」
生徒達「……!」
柊「Let’s think」
柊はそう残して教室を出た。
柊が出て行った後、
さくらが追いかけて行った。
Aも立ち上がった。
海斗「A?どこ行くんだ?」
『……ちょっと、』
Aは外へ出た。
そして、美術室の扉の方に向かった。
すると、さくらと柊の会話が聞こえてきた。
さくら「どうして私なんですか」
柊「茅野は景山と友達だったよなぁ」
Aはその言葉で足を止めた。
さくら「私なんか友達じゃありません。
自 殺する前に手紙貰って、そこにも書いてありました。
それに…澪奈と友達だったのは西宮さんの方です」
『………』
柊「なんで手紙だったんだろうな。」
柊はさくらの言葉を無視して続けた。
さくら「え?」
柊「いや、今どき珍しいなぁ、と思って。」
さくら「……」
柊「とにかく、他の誰でもない。お前が答えるんだ。」
柊は扉を閉めた。
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『…澪奈』
Aは、そう一言零すと、教室に帰った。
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作者名:ちょこみんと。 | 作成日時:2019年3月2日 19時