3年A組＿＿愛され美少女の話＿＿＿ (ページ44)

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香帆は下を向いて泣き続ける。

そんな香帆に、さくらは近づく。

そして、澪奈とAから貰ったハンカチを出した。

さくら「澪奈とAがこれをくれた時

言ってたよ。」

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回想

さくら「可愛い……」

澪奈「それ、私達の大切な友達が好きなキャラクターなんだ。」

さくら「へぇ～」

『可愛いよね、そのキャラ！

私もお気に入りなんだよね』

さくら「うん。めちゃくちゃ気に入った！」

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さくら「澪奈とAは、ずっと友達だと思ってたんだよ。

あなたのこと。」

香帆「……っっっ！！」

香帆は、ハンカチを握りしめて、泣き続けた。

『香帆……ごめんね。』

香帆「……A」

『私、澪奈から聞いたんだ。

香帆が私達にプレゼントくれた時、

全国レベルは違う、フォロワー増える

とか言ったんでしょ？

澪奈はそれが辛かったって言ってた。

それは私も同じ。

ミスコンで優勝してから、本当の友達って大切なもので

香帆は私達と本当の友達って思ってないのかなって。

だから、香帆を避けて、向き合おうとしなかった。

本当にごめんなさい。』

Aは涙を流しながら頭を下げた。

香帆「A……。ごめんっ」

二人は暫く泣き続けた。

柊「今日の授業は、これで終わりだ。

お疲れ様。」

柊は礼をして、扉の方へ行く。

逢沢「待ってください！

景山が自殺した原因が分かったんだから、

僕達を解放してください！」

柊「まだだよ。

あの動画を作ったのは別の人間なんだよな？

誰がどういう意図で作ったのか。

それが分かるまでは俺の授業は終わらない。」

柊は扉を開けて出ていった。

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