約束。【Yuri.C】 6

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涼｢…面白いって…なにが？｣







長くなりそうだったので歩道のわきにそれながら、俺は思わずきょとんとしてしまう。








花山はふんわりと笑う。







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…この笑い方も、






最近になってよくするよな…








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花｢えーだって、山田くんといとこさんの会話が、なんかコント見てるみたいで！｣




いとこさんのボケに山田くんがつっこむ感じで！






って言ってまた笑う花山に、俺はますます居心地が悪くなる。







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チラリと千春を見ると、私は関係ありませーん、って顔でスマホいじりだしてるから、








涼｢…はあー…いや、ほんとごめんね？なんか、足止めしちゃった感｣






花｢ううん、それはむしろこっちの台詞だよ！私ちょっとスーパーにおつかい頼まれてるだけだから！｣




じゃあ、ごゆっくり〜、






って、冗談めかしてほほ笑むとそのまま歩いていく花山。








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｢…やっぱ、好きでしょ、あの子のこと？｣







涼｢…なんでそうなんの、｣








再び歩き出しながら、千春のおせっかいが始まる。







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｢…んーわかんないけどー、さっきあの子が歩いて行っちゃったときの涼介の目、






すごく…愛しいものを見るときの目！してたの!!ヒューゥ｣







涼｢…はいはい、どーも｣







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愛しいものを見るときの目？






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…バカな。








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もちろん俺だって、


いつまでもAに執着しようとは思ってないけど、








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…でも、






俺にはまだA以外に好きな奴なんて、







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考えられないよな？






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…って、なんで疑問形なんだ。









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千春のせいで頭の中にポワンと浮かんできた花山の笑顔を消し去るように、







俺はずんずんと歩みを速くした。

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