約束。【Yuri.C】 6

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Aside





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·








「ねえ、ヘンじゃない？…大丈夫だよね？」






花「もー！大丈夫だってば！このやり取りこれで5回目！



…いい？わからないなら何回でも言うから。Aの浴衣姿、ほんっと似合ってる、」









絢香が私の背中を優しく叩く。








「…、絢香も、もう申し分なく、モデルさんみたいにかわいい、」








.








絢香は照れくさそうにへへっと笑う。






気合い入れてるからね、今日は山田くんを落とすんだから！って冗談めかす絢香だけど、








.








ううん、







気合いなんていれなくても、絢香はすごくキラキラしてるし、




かわいいの。








.








私も、もっとキラキラとか_________してみたいな、




なんて。








.









花「待ち合わせ場所ここだったよね？○△公園の、このベンチのとこ、」





「うん、」







このベンチ。







なんだか懐かしい気がする。






涼介の告白を断ったのが、ちょうどこの場所だった。








.








あれからもう、三ヶ月も経とうとしてるんだ…、







.







花「…A、」








ふいに名前を呼ばれて顔を上げると、絢香が泣きそうな顔で私の浴衣の袖を掴んだ。








花「私…、私、フられたらどうしよう、」




「…え、？」






花「もし、もしフられたら、




もうその時点で試合終了だよ？私、私そしたら________」



「大丈夫だよ、」







.








試合終了？そんなわけない。







.








何度だってぶつかりに行ける。









私の誇る絢香なら、






絶対大丈夫だって。









.









初めて聞いた絢香の弱音に、






_________今度は私が背中を押す番だ。

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