約束。【Yuri.C】 6

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知｢…ねえ、…僕の話、聞いてくれる？…キライになったり、…してないよね？




……僕、僕はね、





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Aだけ大好きだよ、｣






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たまにしか言ってくれない'好き'の感情を、




侑李くんは私の目をまっすぐのぞき込んであらわにしてくれた。






私は涙をぐっと拭って、


うん、


とうなずいた。






侑李くんの言葉には裏表がないって、



私が一番よくわかってる。





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なんせ五年越しで、




｢約束｣、守ってくれたんだもん＿＿＿＿＿






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知｢…紗耶香っていうのは、




中学が一緒だった女の子で、





その…僕に告白、してくれた子でもある｣








私は小さく息を呑んだ。





初めて、空白の５年間にあった出来事を垣間見た瞬間だった。






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同時に胸がずきりと痛む。





こんなにかっこよくてかわいい侑李くんのことだ。






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'告白してくれた子'＿＿＿＿

いないわけがない。






唇を噛んで拳をにぎりしめる。






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知｢…さっき二人で話しに行ったのは、






Aっていう大事な彼女ができたことを紗耶香に伝えるため。




…二人でちゃんと話して、






納得してもらいたかった｣







侑李くんによると、紗耶香さんは侑李くんがここへ戻って来る直前に告白して、


侑李くんが断ると'諦めない'と答えたそう。




そのときはまだ侑李くんも、私と再会できるかがわからないから私の話はできなかったけど、




今はちゃんと正式にお付き合いしてるから、





侑李くんもいい機会だと思ったみたい。







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