約束。【Yuri.C】 6

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｢…？なにが？｣








涼｢これで俺も変われるかな、って思って！｣







涼介はへへっと少しだけ切なげに笑って、





はい、と私にハンカチを差し出す。







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｢……、






…ん、ありがとう｣







涼｢もっと怒ってもいいのに、ホントAはバカみてえに優しいよな、｣






｢あ、またバカって言ったー！｣







涼介はははっとヒマワリみたいな笑顔で笑った。







久しぶりに見る涼介のこんなキラキラした笑顔。







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侑李くんが女の子とどこかへ行ってしまったことへの不安と寂しさを少しでも紛らわせられればなんて、





涼介と会ったときはそんなこともちらっと思ったけど、








逆にもし、今のことで涼介が本当になにか良い方へ変われているなら、








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嬉しいな。









涼｢じゃあそろそろ行こうかな、｣






涼介は立ち上がる。






うん、と笑顔を返すと、







涼介が少しだけ真面目な顔で、







涼｢なぁ、俺＿＿＿＿もしかしたらさ、






Aじゃない好きな人、できそう｣







｢…え！そうなの!?｣





絢香だったらいいな、そうじゃなかったら応援できないけど、





って頭の片隅で思いながら、








実際に涼介が変わりはじめていることに喜びを感じる。








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涼｢…うん。俺、前に進む、だからお前も知念とのこと、…がんばれよ！｣







最後に涼介はおどけた顔で、ビキニめちゃくちゃ似合ってる、色っぺーぞ！





って笑うと、歩いて行ってしまった。








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まだたくさん残っている缶コーヒーを飲む。







さっきよりも苦いと感じなくなっている自分に驚いて、








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そして、








＿＿＿＿＿＿侑李くんの彼女は私なんだから、







って強く言い聞かせた。








私も…変わらなきゃ。








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