16 ページ25
私はほんとに、自分に自信がないから。
あんなにかっこよくて優しい人に好かれる理由が、
見つからなくて。
いつ侑李くんに愛想を尽かされるかもわからないって、
.
びくびくしてばっかり。
.
こんなんだから、侑李くんも私にうんざりしたのかもしれないな…
.
……よ、し。
今日は、侑李くんをお昼に誘ってみよう、!
がんばるんだから、私だって。
.
お昼休みが始まるチャイムがなると、私はお弁当を持って侑李くんの席に向かう。
入学当初から席替えは何度かしたのに、
侑李くんはいつも窓際の席を引き当てる。
…でも、それよりも今は。
「侑李くん、?」
侑李くんが、ゆっくりと窓の外から目を離し、私をみた。
ためらいもなく、穴のあくほど私を見るから、
少したじろぐ。
.
「…一緒に、ご飯食べない…?」
侑李くんは明らかに不思議そうな顔をした。
.
.
.
知「…なんで?」
.
…なんでって、
.
侑李くんと食べたいから、
って、
それだけじゃダメだった?
.
侑李くんが快く首を縦に振ることを期待していたから、
それだけに、
"…なんで?"
は心に刺さった。
たとえそれが、単純な疑問だったとしても。
.
「…っごめ、ん、やっぱいいやっ!」
無理やり笑顔を引きつった顔に貼り付けると、泣いてしまう前に絢香の方へ行った。
絢香は私たちの会話を聞いていたようで、
行くよ、
と私を引っ張っていく。
屋上庭園。
ここはいつしか、私たちの"いつもの場所"。
ここに来たら私たちは、
心の底から感情をぶつけることができる。
…一週間前の、あの日みたいにね?
.
.
…私、
「どうすればいいんだろ。」
311人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はる(プロフ) - 夢飴さん» ありがとうございます!!これからの展開にも期待して下さいね♪コメント嬉しかったです!(*^-^*) (2017年2月18日 15時) (レス) id: 86d0db2928 (このIDを非表示/違反報告)
夢飴(プロフ) - 更新おめでとうございます ッ 。 嫌 ァ 、 面白いです ッ 。 引き続き 、 更新頑張って下さい 。 (2017年2月18日 12時) (レス) id: ed56120a63 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - えええ!ホントですか!?ありがとうございます!!これからも更新頑張りますね(^-^) (2017年2月12日 22時) (レス) id: 86d0db2928 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずれもん - すごく面白いです!自分に置き換えると泣いちゃいました。笑これからも頑張ってください! (2017年2月12日 22時) (レス) id: 54bcf95ccd (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - ありがとうございます!そう言っていただけて光栄ですヽ(;▽;)ノ (2017年2月12日 19時) (レス) id: 86d0db2928 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はる | 作成日時:2017年2月12日 16時