約束。【Yuri.C】 4

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昼休みまでの時間は、そんなこんなであっという間に過ぎてしまって、





すでに私は、屋上庭園にいる。







.








正直、来てくれるのかどうかすら不安。






だって、一方的に私が｢待ってる｣って言っただけで、


花山さん自身からはなにも答えをもらってない。









.









体育の時間、あんなにすがすがしく見えた初夏の青空も、






不思議と今は、ちっぽけな私を皮肉っているみたい。









.









.








…だめだ。







……たとえ来てくれたとしても、



こんな弱気じゃ、私の気持ちなんてわかって貰えるワケない。








.








｢ファイトォー、自分｣






そんな独り言が、ちょっと照れくさくて、少しだけ笑顔になれた。








.









.









.





ガチャ、…。







あ。









.









花｢…話、ってなに。｣





聞くだけ聞きに来た、







そう言って後ろ手で屋上庭園の扉を閉める花山さんは、





やっぱりうらやましいくらいキラキラしてて、









.








鼻の奥がつんとした。

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