隣の君 【Daiki / Hikaru】#2

story 054 ページ12

「あー…あのね、他校に行ってる私の幼馴染も左利きなんだ、だからつい」



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小「あーそうだったんだ！えーなんだか幼馴染さんに親近感わくなぁ」




そう言ってそれ以上深く聞くこともなくおいしそうに私の卵焼きを頬張る千佳ちゃんはすごくかわいくて、



あぁこういう子がモテるんだ、って思った。





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小「…私でよかったら聞くよ」





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突然小さな声でそう言われて、私は思わずえ？と聞き返した。





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小「あ、その…。Aちゃん、なんだか最近変っていうか…って私、今日初めてAちゃんと話したのにね！おかしいね…あはは」




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そう言って眉を下げて笑う千佳ちゃんに、私は思わず唇をかんだ。





私、そんなに表に出てるのか…。





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なんだか、





恥ずかしいな。






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この子にちゃんと相談したい。





直感的にそう思って、






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だけど今はまだ。





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心に蓋をした。






「あはは、よくわかったねーそうかも(笑)



さっきも言ったけど私、最近食欲なくてさーー。春からバテてるなんてやばいかな？」




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そう言って笑いかける。





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うまく笑えてたかな。





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一瞬目を見開いてそのまま伏せた千佳ちゃん。





わかりやすい、嘘だったかな。





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小「…あーでも、生理前とかそんな風になるときあるよねー、なんて、生理の話なんてこんな場所だからできるね(笑)」





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「…！」






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今千佳ちゃんは気を遣った。





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初めて喋ったのに、





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こんなにも私の気持ちを汲んでくれた。






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この子と仲良くなりたい。





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心から思った。

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