18 ページ19
.
私はほてった頬を隠すようにしながら、
うん、とうなずく。
「中に入ってるコットンに、
いつも私が使うボディーソープの香水版みたいなのを染み込ませたの、」
そう説明すると、侑李くんは今度こそ本当に驚いて私をまじまじと見つめた。
知「…え…、これAの手作り？
…待って、その巾着ってまさか、」
.
私は侑李くんにもらったハンカチを取り出して、
おんなじやつ、とうなずいた。
.
知「う…わ、やばい、」
侑李くんは夜空をあおいだ。
それから私に目線を戻すと、
.
知「ねえどうしよう、
嬉しすぎて泣いちゃいそ」
その言葉と、本当に潤んだ侑李くんの瞳に、
なぜか私の方が鼻の奥につんとした痛みを覚えてしまって、
.
「、よかった、よろこんでもらえて、
…侑李くんにもらったハンカチの、お返しがずっとしたくて、
それで私のこと思い出して欲しくて、それで、」
.
例によって涙が止まらなくなってしまった私を、侑李くんは優しく抱きしめてくれる。
知「…におい袋なんてなくても、
いっつも、頭の中Aだけなのに」
「…え、？」
侑李くんは私の髪を撫でながらふっと笑った。
.
知「相変わらず心配性なんだから、まったくもう。」
その声に湿り気があるのを感じて、また涙が止まらなくなった。
侑李くんは私を離すと、目頭を抑えた。
.
知「…ありがとうA、
宝物だよ、…Aのこと考える時はこれかぐね、へへ」
そう言って赤面する侑李くんに、今度は私から抱きついた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 241人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うさ子(プロフ) - 完結おめでとうございます！私は今日、このはるさんの作品を見つけて、たった今読み終わりました。私は知念担なのですが、読んでいくうちに全キャラクターに共感したり応援したくなったりしてとっても好きになっていました（笑）テスト前に一気読みしちゃいました、、 (2019年2月24日 22時) (
レス) id: 4cf8496a7c (このIDを非表示/違反報告)
エマ(プロフ) - 完結おめでとうございます！ずーっとこの日を待ってました！初期から欠かさず読んできた小説が終わっちゃうのはすごく寂しいですが、新作＆続編も待ってます！これからも更新頑張ってください！ (2017年9月2日 15時) (レス) id: 4b5ed7c2dd (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - さぼてんさん» コメントありがとうございます〜！！そうなんですね！？めちゃめちゃ嬉しいです…私も完結はさみしいですが、これからもはる作品をよろしくお願いします！ (2017年8月28日 16時) (レス) id: 86d0db2928 (このIDを非表示/違反報告)
さぼてん(プロフ) - 約束。すごいよかった！でも占ツク初めてからずっと読んできたお話だから寂しいな。完結おめでとうございます。 (2017年8月28日 11時) (レス) id: 23fc5208c7 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - おおお！？Twitterフォローしていただけた！？ありがとうございます！確認します！ここから急展開というか、ひとまずは楽しい結末をご期待ください！☆ (2017年8月26日 1時) (レス) id: 86d0db2928 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はる | 作成日時：2017年5月25日 15時
