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勇気を出して見つめたあなたの瞳は、
揺らいでいた。
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花「…山田くんにまっすぐに想ってもらってるAが、うらやましくて、
妬ましくて。
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…間違ってたの。
気持ちをぶつける相手を。
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私は汚くて、
素直でもなくて、
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いい子でもなくて、
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そんな私だけど、
でも、
もうずっとこの気持ちを歪めていたくないの。
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私は、
ずっとずっと、
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山田くんのことが_________」
涼「待って、」
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花「……!!」
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自分が何をされているか、
気づくまでに時間がかかった。
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ただ、
背中に回された山田くんの逞しい腕と、
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少し甘い香水の匂いに、
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再び涙が溢れるのに、
長くはかからなかった。
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涼「…まだ言っちゃ、ダメだから。
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そういうのは、
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俺から言うから。」
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花「…は、？え、？
…山田くん、
それってどういう、」
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山田くんが、
私を抱きしめていた腕をふわりと解いた。
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涼「勘のいい花山なら…気づくだろ、もう。
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…俺が今好きなのは、Aじゃなく、
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花山…、いや、絢香、だよ」
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涙で、
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なにも見えなくなることって、
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本当にあるんだ。
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そんなことを思った瞬間に、
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パァーンッ、
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川の方で打ち上げられた花火の音が、
私たちを包んだ。
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ピンク色の、
ハート型の花火。
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それが、涙でぼやけた私の瞳に、ぼんやりとうつった。
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うさ子(プロフ) - 完結おめでとうございます！私は今日、このはるさんの作品を見つけて、たった今読み終わりました。私は知念担なのですが、読んでいくうちに全キャラクターに共感したり応援したくなったりしてとっても好きになっていました（笑）テスト前に一気読みしちゃいました、、 (2019年2月24日 22時) (
レス) id: 4cf8496a7c (このIDを非表示/違反報告)
エマ(プロフ) - 完結おめでとうございます！ずーっとこの日を待ってました！初期から欠かさず読んできた小説が終わっちゃうのはすごく寂しいですが、新作＆続編も待ってます！これからも更新頑張ってください！ (2017年9月2日 15時) (レス) id: 4b5ed7c2dd (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - さぼてんさん» コメントありがとうございます〜！！そうなんですね！？めちゃめちゃ嬉しいです…私も完結はさみしいですが、これからもはる作品をよろしくお願いします！ (2017年8月28日 16時) (レス) id: 86d0db2928 (このIDを非表示/違反報告)
さぼてん(プロフ) - 約束。すごいよかった！でも占ツク初めてからずっと読んできたお話だから寂しいな。完結おめでとうございます。 (2017年8月28日 11時) (レス) id: 23fc5208c7 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - おおお！？Twitterフォローしていただけた！？ありがとうございます！確認します！ここから急展開というか、ひとまずは楽しい結末をご期待ください！☆ (2017年8月26日 1時) (レス) id: 86d0db2928 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる | 作成日時：2017年5月25日 15時
