約束。【Yuri.C】 -Last-

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Aside









侑李くんの目は、







ずっと変わらない。









優しくて、あったかくて、






かっこよくて、かわいくて。









.









_____________僕のハンカチでいっか。




_____________な、んで…！！







_____________やっと、気づいてくれた。








.








忘れられない春が、









_____________僕、僕はね、Aだけ大好きだよ、





_____________今日のAすっごいかわいい。





_____________唇は、…夏祭りの日までとっといて。








忘れられない夏が。









いくつもの日々がここにある。








忘れられない秋が、






忘れられない冬が。









鮮やかな色で輝きつづけて。








.








もう一度、ふわりと風が入ったきた。








風が優しく、懐かしい匂いを薫らせた。









.









「A、知念くん！もうそろそろ式の始まる時間よ、」








お母さんが顔を出して、







私たちは顔を見合わせてうなずきあった。








.









知「…よし、行こ」







侑李くんに差し出された手を、






迷うことなくつかむ。









.







二人で歩くなら、





どこだって行ける。





そんなことを思いながら、




私は薫る風をもう一度吸い込んだ。








.









二人のもう一つの手には、








それぞれちゃんと、









_________白いハンカチを持って。








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