約束。【Yuri.C】 -Last-

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知「花火終わったら、射的でもする？」








「えっ？唐突だね、…うんいいよ、



私下手くそだけどね、(笑)」








知「僕がなんでも取ってあげる、」







「相変わらず自信満々だねー、」








知「え？だって、」







侑李くんはいたずらっぽく舌をちろりと出した。








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知「Aは僕のこと大好きなんでしょ、





そりゃ自信あるよ、






どれだけAに愛されてるか」







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こういうところも、変わらない。








「そりゃあもう、はい、自信持ってもらって構わないんだけど、」








知「それに、」








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最後の花火が、上がった。









知「…僕が1番、





Aのこと愛してるの。」







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花火の爆音にかき消されないように、






侑李くんは私の耳に口を近づける。








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『愛してる』、






だなんて、








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初めて言ってくれたね。








ちょっと背伸びした、ませた言葉使うところも、








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「侑李くんは、ずっと侑李くんだね、」







涙が溢れてしまわないように、





最後の花火が消えるのを見つめた。








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知「…Aも、ずっとAだよ」







侑李くんは、



待っててくれてありがとう、







って今さら笑う。







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花火が終わって静かになって、








知「…A、





ちゃんと唇、今日まで取っといた？」







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甘い吐息が私の耳をくすぐった。







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