約束。【Yuri.C】 -Last-

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前を歩く花山さんと涼介は、






さっきからぎこちない。








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知「…A、」








さっきより声を張り上げて隣に話しかける。








「ん、？」






知「、もしかして花山さんって涼介のこと、」









前をしゃくってみせると、






Aは自分のことのようにはにかみながらうなずく。








「…成功、すると思う？」








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僕は考えた末に、わかんない、と答えた。









知「涼介誠実だからね、



花山さんも人気者だけど、

かわいいからー、とかだけじゃ、簡単につきあおうとは思わないと思う」









そんなことを言いながらふいに、






僕何様だよ。






僕は一体涼介のなにを知ってるんだ、








って恥ずかしくなって口をつぐんだ。








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いつの間に、





こんなに涼介を大事な存在に感じるようになったんだろう。







四月には、こんなに仲良くなれると思わなかったし、




ギスギスしてた時期もあったし。







Aを好き同士、






うまくそりあわないときもあった。








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…だけど今じゃ…






親友気取りか。







僕は思わず苦笑する。







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そんな僕の隣で、





Aはただ優しくほほえんでる。








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…Aにはお見通しか。







僕の頭の中。






なのに、







わざわざそのことを口に出したりしないで、









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「…うまくいくといいな、」








ただそうつぶやいて話を終わらせてくれるAが、









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僕は好きだ。

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