検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:14,710 hit

( 2 ) ページ2

.






大学生になって三回目の春を迎え、



Aちゃんは社会人として働きはじめた。




だから、前よりも会える機会が減ったけど



その分会えた時の喜びは大きくて



今までよりもAちゃんを愛しく感じた。








Aちゃんが小さい頃にご両親が離婚して、


大学二年になる直前に一緒に暮らしていたお母さんが亡くなった



Aちゃんは前にそう教えてくれた。




俺は感情が顔に出やすいタイプだから、


きっとそれを聞いたときも顔に出ていたんだと思う




Aちゃんはそんな俺を見て、笑って言った。





『今の私には飛貴がいるから』




その言葉が嬉しくて、胸の奥がツンとして



その時決めた




俺がAちゃんを守る


ずっとAちゃんの隣にいる、って。





.





ゴールデンウィークが明けて、夏に向けて少しずつ暑くなってきた頃。





Aちゃんと連絡が取れない日が続いた。




メッセージを送っても既読にならないし、



家に行っても電気がついていなくて。





今までこんなことなかったからすごく心配で、



友達の那須に、唐揚げ定食の唐揚げを取られても気づかないくらいにはボーッとしていたらしい。





那「なに?Aさんのこと、そんなに心配なの?」




浮「心配に決まってるじゃん!


喧嘩しても“うん”とか“わかった”とかは返ってくるのに!!


はぁ〜どうしたんだろう、大丈夫かな、」




那「まあAさんだってひとりになりたいこともあるでしょ、


大人の女性なんだしさ」





那須はそう言ってもう一つ唐揚げを口に入れた。





浮「ひとりになりたいこと、かぁ」






その時だった、彼女からメッセージが届いたのは。

( 3 )→←( 1 )



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (55 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
159人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かおるん | 作成日時:2018年11月21日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。