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｢え、、ほ、ほんとにクラ...？｣
照｢あ、えと...、それは〜...｣
｢サイトウさん、クラなの...？｣
照｢あー...、そうっ、すね...｣
｢うそ、、｣
照｢...すんませんっ！！ずっと黙ってて...｣
｢あ、いえっ、そんなこと言えないですよね...こちらこそ取り乱してすみませんっ！｣
照｢いや！若宮さんなんも悪ないっす！｣
びっくりした。
たしか小学生の頃かな、テレビで初めてドラマを見始めた頃。
昔からやってる【ごくせん】の続編、【ごくせん3】を見て、すごく青春だなーって子供ながらに思ったりして。
その時から関東の言葉とは違う関西弁を話すお兄さん2人(クラといっちー)が気になった。
関西弁ってこんな感じなんだ、って思っていいなー関西弁って少し憧れたり。笑
そんな子供ながらに憧れてたクラといっちー。
そのクラが、今私の目の前にいる。
そりゃ取り乱すさ、、テレビの人だもん！！
でも相手は芸能人だけど、お客様！ダメダメ、正常心！
そう思って謝ったら何故かサイトウさんまで謝って、2人でずっとペコペコ頭下げあって...、その様子をシーサーくんが首を傾げてみてた。笑
｢ふふ、シーサーくんが不思議そうな顔してる笑｣
照｢ふは、ほんまや、笑｣
｢ずっとふたりで頭下げあってて、変ですね、ふふ笑｣
照｢ですね、笑 あ、すんません、長居してもうて！｣
｢いえいえ！とんでもない！あ、、えと...｣
照｢あっ...と、若宮さんっ、｣
｢...はい？｣
照｢この後って...、お時間ありますか...？｣
｢えっ！？｣
照｢あっ、えと...、俺の事、ちゃんと話しておこうと思って...。騙すつもりはなかったんです！ただ、、芸能人っていうフィルターで見て欲しくなかったといいますか...｣
｢...じゃあ、少しだけ、｣
照｢ありがとうございますっ...｣
こうしてサイトウさんが何者かをやっと聞くことに。
コンシェルジュルームに移動して、シーサーくんを抱っこしながら｢何から話そうかな、、｣って悩んでるサイトウさん。
少し謎多き人だなって思ってたから、知れるのはなんか嬉しくて...
今から何が聞けるのだろうってドキドキ、ワクワク。
照｢えと、それじゃあ...。まずは、サイトウ改め、いつもお世話になってます。桐山照史です。｣
｢桐山、照史さん、｣
桐山照史さん。
名前を知れた。それだけで、なんだか距離が縮まった気がして嬉しくなった。
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作者名：maoka. | 作成日時：2022年5月12日 0時
