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閉店後。
締め作業もほぼ終わって本来なら帰る時間。
でも今日は少しだけ残業です...。
はぁ、少し憂鬱。でも、サイトウさんいい人だしな、しょうがない。
スタッフはみんな帰っちゃってあとは私だけ。
お店にいるワンちゃん達も寝始めて、今起きてるのは小動物くらいかな。夜行性の子多いからね。
チラッと小動物のコーナーを見に行こうと思ったら、遠くからコンコン、と小さなノック音が聞こえた。
｢サイトウさん...かな？｣
入り口の方まで行くと、サイトウさんとシーサーくんがドアの前で立ってて、嬉しそうなシーサーくんとは裏腹に申し訳なさそうに眉を下げてるサイトウさん。
ふふ、なんか可愛い。笑
｢こんばんは〜｣
照｢若宮さん！遅くなってすんませんでした！！｣
｢いえいえ、気にしないでください！シーサーくんこんばんは！｣
『ワンッ！』
｢んー今日も可愛いっ！！あ、ごめんなさい、入口で...どうぞ！レジ付近で待っててください！今お持ちしますね！｣
照｢ありがとうございますっ！｣
被っていたキャップをわざわざ外して、深々とお辞儀して。
真面目だなぁ、いい人すぎる、、なんて思ってクスッと笑ってしまった。
｢ふふ、サイトウさんいい人すぎます、野球部みたい笑｣
照｢そりゃあもう！めっっちゃ感謝しとるんで！！｣
｢大袈裟ですよ〜｣
なんて言いながらサイトウさんの顔を見て...、ちょっとの違和感。
あれ、、やっぱり私...どこかで...。
照｢...どうかしました？｣
｢あ、いえ...えっと.....｣
照｢...？｣
もう少しなのに思い出せない.....って思っていた時。
ふと、ごくせんのメンバーが頭をよぎった。
あれ、、この人、
｢...え、クラ...？｣
照｢...え？｣
｢あ...、え...？え、え、え...？クラ...、倉木悟！？！？｣
照｢っっ！？｣
19歳の夏、1番の衝撃。
サイトウさんが、ごくせんの『倉木悟』役の人でした。
照｢(...ごくせんの時の俺で気付かれるん！？)｣
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作者名：maoka. | 作成日時：2022年5月12日 0時
