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19歳の夏頃。
今日は遅番で、閉店後の〆作業をやる日。
あともう少しでレジ締め始めようかなーなんて思ってた時に1本の電話がかかってきた。
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ、ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ
｢お電話ありがとうございます、ペットショップ〇〇の若宮が承っております｣
『あ、あのっ、いつもお世話になってます、サ...イトウです』
｢あ、サイトウ様？お世話になっております｣
照『若宮さん、店長さんいます？』
｢店長ですね、お繋ぎします、少々お待ちください！｣
電話を保留にして店長の元へ。
電話の会話は分からないけど、なんだか店長は少し困った様子...何かあったのかしら？
店長｢あー...、ちょっとまってて貰ってもいいですか？はい、すみません〜、すぐ折り返します。はい、失礼します...、...Aー｣
｢はい？｣
店長｢今日〆だよな？｣
｢はい、私です｣
店長｢悪いんだけどさ、ちょっと残業とかってお願い出来る...？｣
｢...？何かありました？｣
店長｢あのー、サイトウさん？シーサーくんのご飯取り置き頼まれたんだけど、開店時間内に間に合わないらしくてさ｣
｢そうなんですね...、え、待てってことですか？｣
店長｢いや、あの人さ、ちょっと仕事柄来店が厳しい時が多いらしくて...。最近来れてなかったんだよ、そしたらご飯がまじでなくなるんだと｣
｢はぁ...、なるほど...？｣
店長｢で、今日は店19時までだろ？20時前には着くみたいだからさ...｣
｢店長は？｣
店長｢俺これから他店舗にわんちゃん連れていかなきゃなんだわ｣
｢なるほど、、それで私に？｣
店長｢そう、何回か接客してるみたいだし、サイトウさんもAなら安心かなって思ってさ...お願いできないかな？｣
｢...わかりました、今度ご飯奢ってくださいね！｣
店長｢そりゃもちろん！！いやー助かった、ありがとう！折り返し電話しておくわ！！｣
ってことで、今日の私の残業は確定。
はぁ、せっかく明日休みだし夜からのんびり出来ると思ったのにな。残念。
でも今思えば、これがあったから照史くんのことを照史くんだとちゃんと認知できて、仲良くなれたんだよね。
店長には感謝だなぁ。
ありがとう！店長！！！笑
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作者名：maoka. | 作成日時：2022年5月12日 0時
