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ずっと一番に言いたくて、でもなかなか言うタイミングが掴めなくて。
ずっとずっと、手帳の間に挟んであった1枚の写真。
とっても大切な、その写真を照史くんに渡すと目をまん丸くさせて驚いてて。
ふふ、なんか可愛い。笑
「病院行ってきました、...今、8週目だって」
照「...8週目、」
「ここにね、...赤ちゃんがいるんだって」
まだぺちゃんこの、全然膨らんでない自分のお腹を優しく撫でてみる。
まだ全然実感はない。でもここに、確かにいるって、この写真が教えてくれて。
嬉しい気持ちと、照史くんに伝える時の緊張と不安と。
色んなものが入り交じってる、不思議な気持ち。
まだ写真を見て動けないでいる照史くん。
ちょっと刺激が強かったのかしら...、...嬉しく、無いのかな。
「あきと、くん...?」
照「...ほんまに、?ほんまにここにいるん...?」
「うん、、照史くん、私たちパパとママになるんだよ」
照「...っ、あー...、やべっ...、」
「あきとく..、わっ」
ぎゅっ、と急に私を抱きしめた照史くん。
とっても力強いのに、どこか優しくて。
ちゃんとお腹の子のことを考えて抱きしめてくれてる。
私の耳元で、ずっ、と鼻をすする音がして。
あぁ、きっと泣いてるんだなって思ったらこっちまで泣けてきちゃう。
照「ほんま、どうしよ...、ほんまに、、嬉しすぎてどうにかなってまうわ...っ」
「...嬉しい?」
照「おん、すっっっげぇ嬉しい...、っあー、涙止まらへんわ、、」
「ふふ、パパ、泣き虫さんだ」
照「今日はええねんっ!嬉し泣きやしっ」
私の頭を数回撫でてから、体を離した照史くんの顔を覗くと
ほんとに、目も鼻も真っ赤で。
ありゃりゃ、明日お仕事だったら大変。笑
「ふふ、お目目真っ赤だ」
照「Aやって、泣いてるやんけ〜、笑」
「だって、安心したの、喜んでくれたから」
照「当たり前やろ!こんな最高なプレゼント貰ったんやから!」
「...よかった、」
照「A、...ありがとう。きっと至らない点もあると思う。それでも、...絶対、守ったる。Aも、お腹の子も。幸せにする。」
真っ直ぐな目で、私にそう伝える照史くんの言葉は、まるで1年前のプロポーズみたいで。
ほんとにほんとに、この人と結婚して、この人との子供を授かれて幸せだって、心から思ったら涙が止まらない。
なんて、幸せな日なんだろう。
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作者名:maoka. | 作成日時:2022年5月12日 0時