* ページ16
Akito side
照「はい、あーーーん」
「あーーん、...ん、おいしぃ」
照「ほんま?ふは、可愛ええなぁ」
熱のせいなんか、いつもよりピンク色の火照った頬、うるうるの瞳、汗でおでこに張り付いた前髪。
いつもあまり甘えたじゃないAちゃんが、珍しく甘えたさんで。
食べさせてあげた卵がゆを美味しそうに食べてる姿が、ほんまに、ほんまに愛おしくて。
これから先も、一生守っていかな。
そう思ったと同時に、なんや恥ずかしくなって照れ隠しに頭をわしゃわしゃして。
素直やないなぁ、俺。笑
「わ、ちょ、頭わしゃわしゃせんといてっ」
照「関西弁下手くそやで、笑」
「も、早く食べさせて〜」
照「はいはい、笑 ほい、あーーん」
「あーーん、...ん、あきとくん、」
照「んー?」
「おいしい、ありがと」
照「ふ、そりゃよかった。...今日は、たくさん甘えてや、な?」
「ふふ、うん、ありがとぉ」
なんだかんだ卵がゆも完食してくれて、薬も飲んで。
お腹いっぱいになったAちゃんは少しウトウトしとる。
子どもみたいやなぁ。笑
「あきとくん、」
照「どないした?眠いやろ、寝ててええよ」
「うん、」
照「ん?どっか痛い?」
「んーん、あの...さ、私が前、熱出した時、おぼえてる...?」
照「おん、覚えとるよ。...懐かしいなぁ、」
「忙しいのに、おうち来てくれたよね、ふふ、嬉しかったなぁ」
ウトウト、ウトウト。
もう眠たくてしゃーないはずなんに、寝ないのはそばにいて欲しいっていう遠回しのアピール。
わがまま言わんのは元々の彼女の性格なんか、はたまた俺がそうさせてしまったんか。
どちらにせよ、『寂しい』とか『かまって』なんて言わんAの、ほんの少しのわがままは逃さないようにしたいねん。
照「そら、可愛い彼女がしんどい時にはそばにいたいやん? 今だってそうやで、可愛い奥さんがしんどい時にはそばにいてあげたいんよ」
「...ん、ありがとぉ」
照「せやから、安心して寝てええよ?俺ここにおるから」
「...手、握ってい?」
照「もちろん」
手を握りながら反対の手で頭を撫でてやると、気持ちよさそうに目を瞑って。
しばらくしたらスースーと規則正しい寝息が聞こえてきた。
ほんまに可愛ええ顔。
うわぁ、、キスしてぇな...
したいけど、風邪うつったらあかんから今は我慢。
照「おやすみ、A」
そっとおでこに口付けをして部屋を出た。
482人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:maoka. | 作成日時:2022年5月12日 0時