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『あの、』
「はい、どうかなさいましたか?」
19歳の春。
ペットショップでの仕事も1年経って、だいぶ慣れてきた頃。
パーカーにデニム、キャップを少し目深に被っているお兄さん。
足元にはまだパピーちゃんのフレンチブルドッグ。
そして、4月なのにお兄さんはビーサン。
「(...4月に、ビーサン、、)」
照「あ、いや、シーサー...、こいつのハーネス、どれがいいかなって悩んどって」
「あっ、ハーネスですね!じゃあサイズ一緒に見てみましょう。シーサーくん、って言うんですね?」
照「あ、そーです、シーサーって言います」
『ワンっ!』
「お返事できるの〜えらいねぇ〜♪」
沖縄の、シーサーかな。
お兄さん、少し肌が焼けてるから海好きなのかな、サーファーとか...?
にしても、やっぱり4月にビーサンは早くない?(3度目)
そんなこと思いながら、シーサーくんのためにしゃがんでご挨拶。
はじめまして、シーサーくん。
まだ小さなその子は嬉しそうな顔して、手をぺろぺろ。
懐っこいな、可愛い。
「ふふ、懐っこいですね、可愛い」
照「ありがとうございますっ、良かったな!シーサー!」
「よしっ、可愛いシーサーくんのためにお姉さんピッタリなの選ぶね!」
照「よろしくお願いします!」
「じゃあ、試着台案内しますね〜」
シーサーくんを抱っこしたお兄さんと一緒にハーネス選び。
会話の途中でちょこちょこ混じる方言。
きっと関西の方なんだろうな。
その時はそのくらいにしか思ってなくて、まさかジャニーズの人だなんて思いもしなかった。
...──────────
なんだかんだいろんなハーネスを試着してくださって。
最後の最後まで飽きずにいい子にしてたシーサーくん。
ほんとにいい子、可愛すぎる...!!
照「じゃあ、これと…これ、買います」
「ありがとうございます!よかったね、シーサーくん、偉かったね〜」
『ワンっ!』
「ふふ、ほんとにいい子、賢い子ですね?」
照「どうですかね?外面だけいいんとちゃいます?笑」
「家ではもっとやんちゃなんですね笑」
照「まぁ、そこそこやね?な、シーサー」
優しい目で、優しい声でシーサーくんの頭を撫でるお兄さん。
優しさがにじみでてる、、絶対この人いい人!!!
これが、照史くんへの第一印象。
これが、私たちの初めての出会い。
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作者名:maoka. | 作成日時:2022年5月12日 0時