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太陽が海に沈む頃。
夜が近づいてきて、そろそろ帰る頃かなぁ、なんて呑気に思ってたら
照史くんが真剣な顔して、私の目をまっすぐ見る。
…なんだろう、別れ話、とか...？
いやだ、な...。
｢...なに？｣
照｢俺な、ジャニーズしてる自分、すごい好きやねん｣
｢うん、｣
照｢WESTのメンバーといる自分も、好きや｣
｢私も好きよ？WESTの皆さんといる照史くんが好き｣
照｢そう言って貰えて嬉しいわ。...どっちもな、手放せん、俺の大事なもんや｣
｢...うん、｣
照｢...それと同じくらいな、...Aも大事やねん｣
｢っ...、ありがと、...｣
照｢ずっと、ずっと傍におって欲しい。...せやけど、きっとその分我慢させることも多いやろ？｣
｢...っ、うんっ...｣
照｢辛い思いもすると思うねん。...そういう時に、俺はAを...守っていける男になりたい｣
｢照史くんっ...｣
照｢今日は...素敵な誕生日を、ありがとうな。最高な1日やった。...ひとつ、もらってほしいもん、あんねんけど、ええ？｣
｢…っ、なに？｣
これから先、傍にいれない気がしたから...返ってきた答えは予想外。
照史くんの真剣な目が、ちゃんと、聞かなきゃって気にさせる。
すっ...、と息を吸った照史くんを見て、なぜだかひゅっ...と息が止まる。
ああ、こんな時でも、この人はかっこいい...ずるい。
照｢...Aさん、これから先もずっと、俺の傍におってほしい｣
照｢絶対幸せにします。...せやから、俺の奥さんになってくれませんか｣
｢っ…、うそっ...、｣
照｢苗字、桐山になりませんか｣
｢照史くっ...ううっ...｣
照｢ああっ、もう、泣かんでや〜｣
｢ううっ...だって予想外すぎて...っ｣
照｢泣き虫やな〜。Aさん、お返事は？｣
｢っ...、私で、いいのっ...？｣
照｢Aで、じゃなくて、Aがええんや。｣
照｢A、結婚しよ。苗字、貰ってくれる？｣
まっすぐに、なんの迷いもなく私の目を見て話す照史くんはいつも以上にかっこいい。
私今、最高のプレゼントもらってる。
愛おしくて、愛おしくて、愛おしくて。
大好きな照史くんと、これから先もずっとずっと、一緒にいれる。
嬉しすぎて、どうにかなっちゃいそう。
涙が止まらなくてぐしゃぐしゃの顔だけど、照史くんに精一杯の愛を伝えたくて
思いっきりぎゅっと抱き着いた。
｢はいっ、不束者ですが...よろしくお願いしますっ...！！｣
【Fin】
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作者名：maoka. | 作成日時：2021年10月27日 1時
