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Akito side
「ふぁぁ〜...」
照「ふっ、でっかいあくびやなぁ。...ふわぁぁ〜」
「んふふ、うつった、笑」
照「ほんまやね笑」
「仲良しさんだね?」
照「そら、夫婦やからな!...ごめんな、眠いんに起こしてしもうて」
「謝らんといてよ〜、明日休みだし、照史くんとこうやって過ごせるの幸せなんよ?」
ふわっと俺に向かって笑うAの頭を撫でると、もう既に眠そうな目がさらにとろける。
可愛ええなぁ。癒されるわ。
照「俺も幸せやで、ありがとうな〜」
「いひひ、髪の毛ぐちゃぐちゃや〜」
照「ふはっ、へったな関西弁やなぁ」
「ええの〜っ、んー、もう寝よう?」
照「ん、そやな、寝よか」
「お布団冷たくなっちゃったかなぁ」
照「大丈夫やろ、寒かったら俺があっためちゃる」
「ふふ、さすが照史くん、ありがとう」
またおっきいあくびして、まだほんのり温かいマグカップを持ってシンクへ向かうAちゃんを追っかけて一緒に洗い物する。
女の子の手ぇ冷たい水で洗わせるなんて絶対あかんからな、これは俺の仕事。
時計を見ると、もう短い針は2時を指してる。そら眠いわなぁ。
「んー、おふとんつめたいっ」
照「うわっ、ほんまや!さっむ!!...ほら、A」
両手を広げてやると、すっぽりと俺の腕の中に収まる。
ぎゅ、と抱きしめて、思いっきり息を吸うとAちゃんのシャンプーの香りが広がる。
ちっこいAちゃんを抱きしめると俺の胸元に顔がくるから首にあたる髪の毛がこしょばい。
「んん、照史くん〜苦しい〜」
照「んははっ、すまんすまん、笑」
「んも〜、力加減ばかなのー?」
少し不貞腐れた顔で、俺の顔を見上げるAちゃん。
自然と上目遣いになるAちゃんに、ドキリと心臓がなる。
おいおい、もう何回も見てきたやん、いちいちドキドキしとったら今後どうすんねん、おれ...。
なんて思いながらドキドキしとったら
『ねぇ、照史くん、...ちゅー、して?』
だなんて少し照れながら言うAさん。
そんな顔されたら、そらしてまうやろ?
照「もちろん、お姫様のおうせのままに」
甘い口付けをすると、満足気に微笑んで眠りについたAちゃん。
夜遅いんに起きてくれて、ありがとうな。
照「おやすみ、Aちゃん」
既にスースー寝息を立てているAちゃんの頭を撫でて、俺も眠りについた...。
【Fin】
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作者名:maoka. | 作成日時:2021年10月27日 1時