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大毅は、前まで過ごしていた、
ベッドがある部屋へと連れていかれた。
そして大毅の家族も入っていった。
一時間経つと、大毅のお母さんが出てきて
重岡母
「どうぞ、入ってください」
大毅の家族は泣きながら部屋を出ていった。
そして私と流星は、
大毅の待つ部屋に入った。
そこには、
もう笑う事のない、大毅が寝ていた。
大毅を見た瞬間、
私に大毅を失ったという想いが、
一気に押し寄せてきた。
『だ、大毅…っ』
泣かない。
そう思っていた。
私が笑えば、
大毅も笑ってくれる気がしたから。
でも笑う事がどうしても出来なくて。
それは流星も同じみたいだった。
藤井
「っなんでやねん、しげ…っ」
私達に、
もう大毅という太陽のような存在が、
消えてしまった___
大毅を前に、二人号泣していた時、
大毅が言っていた事を思い出した。
ーーー
重岡
「なんかあったらベッドの横の引き出しな」
ーーー
私は大毅のベッドの横にあった、
引き出しを見つけた。
そして、一番上から開けてみた。
上と真ん中の引き出しには、
私や流星や友達、家族との写真。
ゲーム機や充電器。
他おもちゃが入っていた。
おもちゃが入っていたのはだいぶ驚いたけど
なんだか大毅らしいなーと思って、
思わず笑っちゃって。笑
そして一番下の引き出しを開けると、
『え、手紙』
藤井
「手紙?」
少し、封筒がぐちゃっとなっていたのが
頑張って書いてくれたんだなと思う。
そして、
大毅が眠る横で、
私と流星は手紙を読み始めた。
・
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作者名:WEST_りんりん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/west_rinkota
作成日時:2017年5月7日 15時