ずっと待ってるよ S.Daiki (ページ41)

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9)ずっと待ってるよページ41

そしてついに、

大毅の手術の日となった。

『大毅、』

重岡
「大丈夫やから。」

『…うん』

重岡
「もしもさ、もしも俺が」

『そんな事言わないでよ』

重岡
「分かってる。やけど、聞いてくれへん？」

『う、うん。分かった』

そしてゆっくりと、
大毅の想いを私に話してくれた。

重岡
「もしも俺が、お前のそばに居られへんくなっても、俺はそばに居る。

たとえそこに俺が居らんくても、
Aの心の中に居る。

Aが悲しいときや寂しいときは、
俺が見守っとるから。

孤独になるなよ。
俺がいつでも、Aについとる事を忘れないでほしいんや。

もし俺が居らんくなっても、
Aの心の中に生き続けてほしい。」

『うん、いつでもね』

重岡
「おんっ、あと」

『ん？』

重岡
「なんかあったらベッドの横の引き出しな」

『え、何で？』

重岡
「まぁええからっ!!」

『分かったよ笑』

その時大毅は、

私に何かを残そうと
頑張っていてくれたんだろうな。

その想いは確実に受け取るから、
安心してね。

そして大毅は手術室に運ばれていった＿＿＿

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