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重岡
「あんな、俺、死ぬんや。」
『……は』
最初何の事を言っているのかが、
全然分からなかった。
重岡
「ごめんな…っ」
ようやく理解できたのは、大毅が言ってからだいぶ時間が絶ってからだった。
『いつ…なの』
大毅は大きく息を吸って、私の目をしっかりと見て言ってくれた。
重岡
「あと、半年も無い。」
『……え』
重岡
「あと長くて4か月くらいや…」
『そんな…』
言葉が見つからなかった。
笑ったら良いのかな。
そんな嘘でしょー?って学校に引っ張ってく?
怒れば良いのかな。
何で今更言うの!!って怒鳴る?
泣けば良いのかな。
もう4か月しか無いなんて…って涙流す?
どれをしても、大毅が悲しむだけで、
だからと言って何も言わないのも悲しむだけ。
そしたら、大毅の方が口をひらいた
重岡
「流星でも、ええねんで」
『え?』
重岡
「俺は、もう死んでまうんや。
この世界から消えてまうんや。
そしたら、Aは泣いて悲しむだけやろ」
『何で流星』
重岡
「流星はお前を幸せにできる。
俺なんかよりも、流星の方がええ」
『私には、大毅しかいないんだけど。』
重岡
「早く決めんと流星かっこええから、他の女子とくっついてまうで。」
『私には大毅しか…っ』
その時私は気付いた。
大毅の目には涙が溜まっていて、
今にも溢れ出そうだという事に。
『大毅…っ』ギュッ
重岡
「えっ」
『私は大毅が好きなの。
ずっと隣にいたいし、支えてあげたい。』
私は大毅に抱きついて言った。
そしたら大毅の目から大粒の涙が溢れ出てきて、子供みたいに泣きじゃくった。
『いいよ、泣いて良いんだよ』
大毅が泣き止むまで、抱きついていた。
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作者名:WEST_りんりん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/west_rinkota
作成日時:2017年5月7日 15時