ずっと待ってるよ S.Daiki (ページ26)

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Aside

ー次の日

先生
「重岡は脳腫瘍っていう病気で、今日から入院する事になった。」

『……え？』

私の聞き間違い？

それとも先生の言い間違い？

大毅が脳腫瘍で入院なんてありえない。

そんなん聞いてないんだけど

ー帰り道

大毅が脳腫瘍って聞いてから、
授業も頭ん中に入らないし、元気も出ない。

いつもは大毅と私と流星で帰ってるけど、早く一人になりたくて流星を置いて一人で帰る。

でも常に大毅の事を考えちゃって。

ﾎﾟﾛｯと一粒涙が零れた。

あぁこんなにも大毅の事好きなんだな＿＿＿

涙は止まらなくて、どんなに拭っても拭っても溢れてくる。

こんなにも大毅の存在は大きかったんだな。

寂しい。

そう思えば思う程止まらなくて､､

藤井
「A!!なんで俺置いてくん」

『っ…ごめんねっ』

藤井
「どしたんA」

『大毅が…大毅がっ』

藤井
「まだ言うてなかったんや。」

『知ってたの？…ｸﾞｽｯ』

藤井
「…おん。Aには言うなってしげから言われとったんや。」

『なんで？』

藤井
「しげは、お前の事を悲しませたくなかったんやと思うで？」

『急に知っちゃう方が辛いしっ…』

私がただ泣いて泣いて…

流星はそばにいて慰めてくれていた。

落ち着いた私を見て流星が言ってくれた。

藤井
「病院行こか？」

うん。と頷く私を見て微笑む流星は優しい。

ありがとう。

・