☆全てを #Nozomu.K ページ21
仕事終わり
疲れた体に鞭を打って帰宅。
ソファーにねっ転がろうとした私の体は
いるはずのない、何者かによって
強く後ろから抱き寄せられた。
「だ、誰…ですか……」
小瀧
「強盗犯…かもね。」
ぞっとした。
身体中が凍りついた。
小瀧
「ははは、嘘やって。
お姉さん戸惑ってる姿、可愛ええなぁ。」
普段されない呼び方に
違和感を感じた。
小瀧
「お姉さん、
こっち向いて？」
「えっ……んっ、」
今…見ず知らずの人に
大切にしていたファーストキスを
奪われてしまった。
小瀧
「えっ、お姉さん
もしかしてファースト？笑」
「バカにしてないでください…」
さっきまで後ろにいたから
顔を初めて見る。
高身長でベビーフェイスの
イケメンだった。
小瀧
「お姉さんさ…
……死神って信じる？」
「死神……
そんなの、作り話じゃないですか。」
小瀧
「ふーん。……んじゃあ、
目の前に今おる。って言ったら？」
「えっ…？」
全てを察した瞬間
逃げ出したくなった。
しかし思うように
体が動かない。
人間、ダメな時は本当にダメになるんだ。
小瀧
「さっきのキスで
お姉さんの命いただきました。
いつお姉さんが死ぬか
俺がぜーんぶ設定できますから。」
自分の運命を決められる悔しさと
いつ死ぬか分からない恐怖で
身体中の震えが止まらなかった。
小瀧
「まぁまぁ、そない怖がらんで？
ちゃんと選択肢あげる。」
「選択肢……？」
小瀧
「このまま俺に抵抗して
この場ですぐ死ぬか、
それとも、
俺に全部捧げるか。
俺に永遠に尽くしてくれれば
それなりの時間は生きさせてあげる。」
死ぬか、生きるか。
彼を拒絶するか、尽くすか。
そんなの……
「捧げます。
生きたいです……」
生きたいに決まってる。
小瀧
「ほんまに？
お姉さん、俺のこと知りたいって
本当は思ってるやろ？」
彼を知りたい。その思いが
心のどこかにあった。
小瀧
「素直やないんやから♡
人生かけて教えてあげる。
お姉さんは、もう俺のもんやからね。」
都会で若者がバカ騒ぎするハロウィンの夜。
私は本当の死神に出会い、
私の全てを奪われた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「のんちゃんで死神」
みはルさん
リクエストありがとうございました！
のんちゃんに
お姉さんって呼ばせたかったんですよ…
☆お届け物 #Akito.K→←☆覚悟 #Tomohiro.K
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みかんタルト - タピオカさん» ありがとうございますぅぅぅぅぅ！！！優しいお言葉からのタピオカ様様の微笑み！私、みかん号泣ですぅ！！ (2017年12月18日 21時) (
レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)
タピオカ(プロフ) - みかんタルトさん» いえいえ！素敵なリクエストですもん(*⌒▽⌒*) (2017年12月18日 21時) (レス) id: daf09d0f59 (このIDを非表示/違反報告)
猫ちゃん(プロフ) - わーー、嬉しいです。リクエスト通りです。ありがとうございます。 (2017年12月18日 21時) (レス) id: 9f228a3363 (このIDを非表示/違反報告)
みかんタルト - タピオカさん» ありがとうございます！！素敵なリクエストだなんて･･･嬉しいです(T∀T) (2017年12月18日 16時) (レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)
タピオカ(プロフ) - みかんタルトさん» 了解です！２つリクエストありがとうございます！２つとも素敵なリクエスト！ (2017年12月17日 21時) (レス) id: daf09d0f59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タピオカ | 作成日時：2017年10月16日 23時
