☆赤ずきん #Ryusei.F ページ16
月明かりに照らされた部屋。
この部屋には
抵抗力を失った赤ずきんと
獲物を見つめる狼がいた。
「流星、見て！
赤ずきんちゃーん♪」
事の発端は、全て私にあった。
藤井
「Aずきんちゃんや。笑」
その時、赤い上着を羽織っていた私は
ふざけて赤ずきんちゃんなんて言って
遊んでいた。
「んふふ、じゃあ、
流星は狼？笑」
この言葉がいけなかった。
この言葉がなければ
また運命は変わっていたのかも。
藤井
「……せやね。」
「えっ…？」
冷静に呟いた流星は
真面目な顔をしていて
嘘だとわかっていても後ずさりしてしまう。
「流星……？」
藤井
「可愛い可愛い赤ずきんちゃんは
狼に食べられてまうで？」
下を向いていると
顎を持ち上げられ目を逸らせない。
すると流星の頭からは
黒と灰色が混じりあった耳、
同じような色のしっぽが
後ろから生えていた。
「流星……」
藤井
「今までずーっと隠してきたんやけど。
ふふっ、驚いた？」
「驚くも…何も……」
パニック状態の私は
いつの間にかベッドに押し倒されていた。
藤井
「……ほんまはどう思う？」
「えっ？」
藤井
「狼男なんて実際にいるんや。って。
もう俺なんて見たくない。って。
そう思ってる？」
「そんな、そんな訳ないじゃん……」
流星の頬を撫でながら
微笑みながら。
「流星は流星。
例え狼男でも藤井流星。
私はそれでも好きだよ。
どんな生き物でも。流星が好き。」
藤井
「A……」
「満月の夜、ダメなんだよね？
そしたら私が受け止めるから。
私に全部ぶつけてや？」
なんだって流星が好き。
どんな生き物でも流星が好き。
藤井
「じゃあ、…食べても？」
「……どうぞ。」
月明かりに照らされた部屋。
この部屋には
抵抗力を失った微笑む赤ずきんと
獲物を見つめる優しい狼がいた。
２人とも
お互いを求めあって……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「流星で狼男」
有香さん、望月 星☆(^ワ^=)さん
リクエストありがとうございました！
流星のお話になると
最初の文章を最後に持ってくる傾向有り。
ハロウィン短編
まだまだ続きます☆
☆満月の夜 #Takahiro.H→←☆ハグ #Nozomu.K
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みかんタルト - タピオカさん» ありがとうございますぅぅぅぅぅ！！！優しいお言葉からのタピオカ様様の微笑み！私、みかん号泣ですぅ！！ (2017年12月18日 21時) (
レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)
タピオカ(プロフ) - みかんタルトさん» いえいえ！素敵なリクエストですもん(*⌒▽⌒*) (2017年12月18日 21時) (レス) id: daf09d0f59 (このIDを非表示/違反報告)
猫ちゃん(プロフ) - わーー、嬉しいです。リクエスト通りです。ありがとうございます。 (2017年12月18日 21時) (レス) id: 9f228a3363 (このIDを非表示/違反報告)
みかんタルト - タピオカさん» ありがとうございます！！素敵なリクエストだなんて･･･嬉しいです(T∀T) (2017年12月18日 16時) (レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)
タピオカ(プロフ) - みかんタルトさん» 了解です！２つリクエストありがとうございます！２つとも素敵なリクエスト！ (2017年12月17日 21時) (レス) id: daf09d0f59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タピオカ | 作成日時：2017年10月16日 23時
