21.金の亡者 ページ21
小瀧side
練習が始まりアップをしていると
「早瀬先輩、美人で気が効くしこのままマネになってくんねーかな。」
「先輩がマネになってくれたら俺毎日頑張れるわ!」
という話し声が聞こえた。
いやいやいや、あのバイトガチ勢…
いや金の亡者だぞ?
そもそもマネ業ちゃんとできるんやろか
そんなことを考えているとあっという間に練習メニューが終わった。
喉乾いたなと思い冷水機に向かうとマネ業を
している先輩がいた。
俺に気づいた先輩はお疲れと言ってタオルとドリンクを手渡してくれた。
…なんだ。案外マネっぽいじゃん。
素直にそう思ったがさっきの事が頭をよぎり
ちょっとムカついた。
しかしそんなことは先輩の一言で吹き飛んだ。
「…小瀧もサッカー上手くてカッコよかったよ//」
夕陽のせいなのか照れているのか少し顔が紅い先輩
きっと照れてるに違いない。
からかってやろうと思い口を開くも、自分の熱も上がっていくのを感じ咄嗟に下を向いた。
そんなことも知らない先輩は顔を覗き込んでくる。
「見んなや。アホ////」
不意打ちはずるいやろ。
身長差もあって自然と上目遣いになっている先輩は
なんだか幼く見え、とても可愛く思えた。
きっと不意に褒められたから驚いて心臓バクバク言ってるんや。トキめいたわけちゃう。
俺は頭を冷やすためにとにかく走った。
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作者名:シュウ | 作成日時:2020年1月13日 11時