嘘つき JW青×赤 (ページ23)

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赤sied
　適当なところに神ちゃんを座らせて、自分は椅子に座る。

赤「なんか話たいんやろ？」

　なかなか口を開かない神ちゃんにしびれをきらして、先に口を開く。

緑「あんな、母さんのことなんやけど…。」

　そっからまた黙る。

　何やねん。

赤「用がないんやったら出てってや。」

　投げやりにそう言って背中を向ける。

緑「……ん。」

赤「え？」

緑「だから！何なん？」

　いきなり大声を出す神ちゃん。

緑「家で俺には冷たいくせに、学校では明るくて優等生キャラ。」

赤「は？キャラって何やねん。」

緑「しげは何とも思わないかもだけど、そんな冷たくされたら……、」

　目に涙が浮かんでいる。

緑「傷つくよ。俺だって人間ダから。」

　当たり前だ。

　冷たくされて傷つかない人なんていない。

緑「ごめん、頭冷やしてくる。」

　バタンッとドアが閉まり、玄関の開く音が聞こえてくる。

赤「何やってるんやろ。」

　椅子から立ち上がりコートを羽織る。

　神ちゃんが話すきっかけをくれたのに。

赤「おった。」

　家の近くの公園のベンチに座っている神ちゃんを見つけた。

緑「あっ、しげ。
さっきはごめん。」

　謝らなきゃいけないのはこっちなんに。

赤「俺こそごめんなさい。
少し話そっか。」

　もう肌寒くなってきた。

赤「あんな…」