嘘つき JW青×赤 (ページ22)

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緑sied
母「ごめんね。さっきはビックリしたでしょう？」

　さっきとは多分しげのことだろう。

母「この際だから全てを話そうと思う。」

　全てって何？

母「あの人と結婚してから凄く幸せだった。
でも、しばらくして帰りが遅かったり、女物の香水の臭いがしたりした。
だから子供が出来た時は嬉しかったわ。
だってこれで離れないと思ったから。
そして産まれた子供が智洋だった。」

緑「じゃあ、しげは…？」

母「智洋が産まれてすぐあの人がもう一人子供を連れて来たの。
愛人との子供ね。
育ててほしいって。それが大毅なの。
だからあなた達は兄弟だけど名字が違う。」

　そういうとしげの方を向いた。

母「私を捨てたあの人に似ていくあなたが憎かった。
酷いことをして本当にごめんなさい。」

赤「ごめんなさい？許せるわけないやん！
俺が今までどんな気持ちだったか……。」

　言葉をつまらせるしげ。

　目には涙が溜まっている。

赤「ごめん、一人にさせて。」

緑「ちょ、しげ！」

母「いいの。許して貰おうなんて考えてない。
でもここまで来てようやく気づくなんて、母親失格ね。」

　母はしばらく入院するからいえにはしげと二人っきり。

　しげの部屋の前に立って深呼吸をする。

　トントンッ

　軽くドアをノックする。

　開けてくれるか分からんけど距離を縮めたかった。

赤「何？」

　開いた！

緑「ちょっとええかな？」

赤「ん、入って。」