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△好きですか？ 大貴 ページ5
いつも通りに家を出る。
A
「おはようございます、有岡くん」
大貴
「おはようございます、Aさん」
学校、同じなんだけど
あんまり話したことがなくて
朝に会っても
挨拶だけ。
大貴
「今日も、暑いですね。」
A
「そうですね、
授業が嫌になりそうです。」
また沈黙。
A
「有岡くんはこの夏に行きたい場所、ありますか？」
大貴
「はい！夏祭りに行きたいんです。」
A
「お友達と、ですか？」
大貴
「まだ、決めてないんですけど…」
苦笑いしてみれば、
“有岡くんはお友達多いから大丈夫です！”
なんて可愛らしく話すキミ。
俺が一緒に行きたいのは、
“キミなんだよ。”
でもそんなこと言えなくて。
大貴
「頑張ります！」
って、笑って誤魔化した。
A
「頑張ってくださいっ！」
いつも通り、キレイな笑顔。
でも、そのたびに離れていくみたいな気がした。
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作者名：澪 | 作成日時：2016年7月10日 14時
