◎あの日の海。 ページ4
ーー数日後ーー
俺はちょっとでも涼しい場所を求めてカフェへ。
家のエアコンが壊れてて、
暑いとしか言えない状況。
やから、カフェに来た。
A
「いらっしゃいませー、、
あ…!」
驚いたような声を出すから、
俺まで驚いて顔を上げる。
大毅
「あっ、この前の…」
俺の前に立ってたのは
海でボールを取ってあげた女の子。
A
「あの、私、もうすぐバイト終わるんで、
少しだけでもいいから、話しませんか？」
まさかのお誘い。
まぁ、俺も聞いてみようと思ってたけど。
大毅
「はい、ぜひ！」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今度は
ーー数カ月後ーー 飛ばします！
もうすっかり冬になって、
Aとは連絡先も交換して、
タメ口で話してる。
“冬の海なんて、行ってみたくない？”
“じゃあ、あの日の海にしよう。”
なんて感じでまたあの海へ行くことに。
ーーー海ーーー
大毅
「着いたなー！」
A
「意外と遠かったね(笑)」
でも、俺は何もなしに来るような男ちゃうで？
大毅
「A、
あんな、聞いてほしいことがあんねん。」
Aはトコトコと走ってきて
不思議そうに“どうしたの？”って。
大毅
「あんな、俺さ。
Aのこと、初めてあった時から
好きやってん。
その、一目惚れってやつでさ。
やから、、
俺と付き合ってくれませんか？」
そう伝えると、
初めて見せた表情のキミ。
少しの間、Aも俺も話さなかった。
でも、
キミが、小さく頷いて、
夕陽もあるかもしれないけど、
オレンジっぽく染まっていくキミの
はにかんだ笑顔は
とても眩しかった。
あの日の海でみた表情と全く同じ、
輝いた笑顔。
今日は、
きっと人生で1番輝いた日に
なるんだろう。
これからも、俺がAを
笑顔にしていくから。
End
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作者名：澪 | 作成日時：2016年7月10日 14時
