虹色の未来 ~ｳｿﾂｷﾉﾊｼﾞﾏﾘ~ (ページ19)

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18,大毅Side ページ19

((ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

なんか家に知らん人来た。

大毅
「はぁーい！」

勝利
「こんにちは。
　僕、勝利って言います。

　神山くんとペアになった…

　まぁ、博士の助手みたいなのです！」

大毅
「え、なんで俺のとこに？」

勝利君って子は、
嬉しそうに笑う。

その様子は、仔犬みたいだった。

勝利
「僕のこと、認めてくれるんですよね！
　良かったぁ…。

　あ、今日は神山くんからお手紙
　預かってるのと、

　ご両親、ご兄弟が亡くなっているようなので、
　身内がいないんです。神山くん。

　だから、研究所から
　帰ってきた時に重岡さんのところに

　帰ってもらってもいいかなって。」

神ちゃんに、家族がいない…。

じゃあ、時々見せる、悲しそうな表情は…

大毅
「はい、もちろんです。

　あの…神ちゃんからの手紙って
　いうのは…?」

勝利
「あ、はいっ！
　こちらです。
　それと、これも。
　神山くんが帰ってくるまで待っていてあげてください。
　では、またいつか！」

勝利くんが去ってから、
渡された封筒と、細長い箱を見る。

まずは、箱を開けることにした。

“あ、ネックレス”

あの日、今も身に着けている
ブレスレットの隣に置いてあった
ネックレス。

同じこと、考えてたんかな。
そう思った瞬間、
何故だか嬉しかった。

俺は、封筒を破らないように
そっと、開ける。