今日のうぇすとさん。 (ページ38)

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濵田

おかゆ事件が終わって、疲れたんかしげの隣で爆睡してる望。

濵田「俺らも飯食う？」

桐山「賛成～腹減ったわ」

神山「簡単なもんでいい？」

藤井「え、出前か思ってた」

神ちゃんの一言でみんなの目が輝く。

結局張り切った神ちゃんが美味しそうなご飯をチャチャっと作ってくれた。

濵田「あー腹一杯や」

小瀧「え？俺のは？」

寝ぼけた顔して起きてきた望にみんな爆笑。

桐山「望あれでええやん、しげのおかゆ(笑)」

小瀧「なんでやねん！！」

いつものように声を荒げて兄組に食ってかかる望。

神山「あるある、ちゃんと残してるよ(笑)」

小瀧「やったー！神ちゃんいただきます！」

ご飯を食べる望にみんながしげの様子を聞き始める。

小瀧「んー熱はまだ38度あって、たまに咳き込んで目覚ましてたかな」

濵田「今は？」

小瀧「起きてると思う、1人でも大丈夫って言うてた」

濵田「俺見てくるわ」

ちょっと心配になってしげの様子を見に行った。

濵田「しげー」

重岡「あ…」

布団の中からひょこっと顔を出したしげが手を伸ばしてくる。

濵田「どないや、しんどいか？」

重岡「おなかいたい」

濵田「お腹痛いか、他は？」

重岡「しんどい」

俺の手を握ってんのかわからんくらいの力で握ってくる手は、まだ熱を持っててだるそうに俺を見てくる。

濵田「よしゃ、ほんならぁはまちゃんがお腹さすったる」

重岡「ほんまあ？」

濵田「おん、すーぐ治るで？」

布団の中に手を入れてしげのお腹をさする。

重岡「なあはまちゃん」

濵田「ん？」

重岡「いつ治る？」

濵田「いっぱい寝たら治るで」

重岡「いややぁ」

そう言うて壁の方向いて丸まってしまった。

体の向きを変えたせいで咳き込む。

濵田「あーもうほら、しげちゃん」

今のしげには似つかわん筋肉質の体を抱えて起こす。
ちっちゃい手で口を覆って涙ぐみながら咳き込む背中をさすってやった。

濵田「大丈夫か？水取ってくるわ」

重岡「や」

ガラガラの声のしげが俺の腕を掴む。

濵田「すぐ帰ってくるで？」

重岡「いややあ！」

でかい声で叫ぶとまたむせながら抱っこと言わんばかりに手を広げる。

ぶっさいくな顔して泣くしげに思わず笑ってまう。

濵田「しげちゃん、顔やばいで(笑)」

重岡「うるさい」

しげの抱っこポーズに応えると満足げな声が聞こえる。

俺の背中をさすさすさすってるうちに体が重くなって寝たことがわかった。