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を ページ5

祖母は言った。



「宏ちゃん、よく聞いてね、
　ばぁちゃんたちは、
　宏ちゃんと暮らしていけないの。


　仕事もしてないし、
　今までふたりだったからねぇ。」



あぁ、俺は一人になるのか。


そう思った瞬間、扉が開いた。



「だからね、
　光くん。
　この人と、暮らしてくれないかい？」






どうやら、


その光くんという人は、


祖母の友人の養子らしい。



「はじめまして。
　八乙女光です。」



八重歯が見えるような笑顔は


キラキラしていた。






まるで、





俺みたいな



大切な人が死ぬという経験を




全くしていないように。









,

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作者名：黄緑にゃんこ。 | 作成日時：2016年10月18日 21時

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