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A「もしもし、藤ちゃん?
今終わったから迎えにきてくれへん?」
藤「わかった、すぐいく。」
病院を出ると冷たい風が
肌を撫でる。
それなのに空には青空が広がっていて
何1つ曇りのないその景色が
私を笑うように見えた。
ププッ!
藤「A!」
ガチャッ
A「毎度毎度、お迎え
ありがとうございますう〜」
藤「なんやねん、
いつも言わへんやろ(笑)」
ブーーーーーンッ…
藤「…どうだったん?」
A「ん〜?なにが〜?」
藤「なにがちゃうやろ。」
A「あ〜…大丈夫やって!」
藤「なめてんちゃうぞ、
お前のこといつから見てると
思ってんねん。」
A「…ストーカー?」
藤「ちゃうわ!!」
A「ふふっ…いつまでたっても
藤ちゃんには勝たれへんなあ(笑)」
藤「あたりまえやろ。」
A「…あと半年やって。」
藤「…そんなに進んどったんか。」
A「入院は逃れられへんて。
でも断った。」
藤「…ドーム公演か。」
A「おん。
…たくさん辛い思いして頑張って
8人でデビュー出来て
やっとここまで来れてん。
成功させたいやろ?」
藤「お前の気持ちは分かってるつもりや。
でもな…」
A「…結局もう1年も生きられへんねん。
ジャニーズwestとしての
最初で最後の夢くらい
…叶えさせてや藤ちゃん。」
藤「…ッ
メンバーには言うんか?」
A「ドーム公演が終わるまでは
内緒にしようと思う。」
藤「分かった。
でも1人くらいには言うてたほうが
ええんちゃうか?
ステージ上になれば
俺も助けられへんからな。」
A「…でもその1人に
大きな負担かかるやろ。」
藤「…言わへんで勝手に倒れられたほうが
迷惑や。
誰に言うかはお前にまかせる。」
A「…分かった。」
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作者名:のん | 作成日時:2017年6月19日 9時