そこは、小瀧さんのお家でした。【桃】

１４自分ver ページ16

チュンチュンッ




「ん…」

遠くで鳥の声がして瞼を開くと、目の前には見慣れない天井が広がっていた。





ここどこだ？

明らかに私の部屋ではない。




しかも私、生きてる…
昨日男達に殺されたんじゃなかったっけ









もしかして、電球買いに行ったところから夢だったりして…


本当は、あのまま家で寝ちゃったんだ。

はぁ、だったらもうちょっと、夢から覚めなくていいかも。









っていうか、この部屋めっちゃ広いじゃん。ドアもあるんだ。

今寝てるベットもめっちゃでかくて、布団もふっかふか。
いつもの貧乏生活とは程遠い。ヤバイ、幸せすぎる。この夢最高ー！！





って盛り上がってたのも束の間、





ガチャッ
部屋のドアが開いた。え、誰だろう？




『ああ、起きた？』





え、嘘でしょ…
嘘だよね！？
私の目の前で、小瀧君がほほえんでる！？


って、ないないない。
うん、今私夢見てるんだったわ。


けど、すっごいリアルだ…
こんな私のために、小瀧君が夢に出てきてくれるなんて！
幸せだ…。






『なあなあ、起きたんやったら話そうやぁ』








っ！！
めっちゃ話しかけてくるっ！！かわいいっ！


どうする？答える？
このまま無視するのもちょっと感じ悪いし…。
夢なんだし、ちょっとしゃべってみてもいいよね、





「小瀧、望さん…ですよね？」

『はい、小瀧望です。初めまして。』

「すごい、答えてくれるんだっ…」

『え？』

「いや、今私すごいリアルな夢見てるなって」

『…夢？』

「はい、夢。」

『…っぷ！！夢だと思ってるん！？君面白いなぁ！』

「え？」
…どゆこと？夢、じゃないの？




「ちょっと待って、じゃあこれって、、、」









『夢やなくて、現実、やで？』

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