WESTん家（４）

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丸「みんな、おはよー！」


「せんせ、おはよー！」「せんせ！せんせ」「あぁ！！まるやまぁせんせぇ！」



まだ新米の私は担任を持ててないけど、その分色んなクラスを回って補助をしたり、遊んだり、事務仕事をしたり。



担任をしてなくてもこれだけ忙しいんだから、担任を持ったらと思うとゾッとするどころじゃない。




とは言っても、担任とやってることは変わらないから、送り迎えで保護者と話すのを任されることももちろんある。



担任が良いのですがって文句を言われることもあるけどね。笑



そんなん私じゃなくて特殊な制度をつけた上に言えよ！！！とも思ったけど言えるはずもなく。



丸「はぁっ、片付けよ、」



みんながグラウンドへ遊びに行ってる間、黙々と片付けをしていると。



章「ねぇねぇ、せんせぇ、」



さくらんぼ組の章大くんが隣にいて少しびっくり。



みんな外に行ったと思ってた…。これ上の人にバレてたら確認しなさいって怒られるやつだ。



なんて少し脅えながらも表情は変えない。




丸「章大くん、どうしたの？？」



目線を合わせて聞いてみると、ふわふわと笑ってる。可愛い。



章「ともくんがなぁ、あっ、えんえん、って、なっとるのぉ、」



私を見つけたことで忘れてたのか、言った途端悲しそうな表情へと切り替わった。



丸「教えてくれてありがとう！智くんがえんえんってしてたら章大くんも悲しくなるね。」

章「すこしだけぇ、」

丸「じゃあえんえんしないようにお話聞きに行こうかな？」

章「うんっ！」



章大くんと智洋くんはずっと一緒にいるから心の中ではニコイチって呼んでる。それくらい仲良し。



智洋くんは直ぐに泣いちゃうから、毎日お話を聞きに行くけど大体理由は…。

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