WESTん家（４）

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崇裕side



きんちょうしてて、まわりの音は何もきこえなくて自分の声しかきこえなかったけど。



みんなのはくしゅがきこえて、ホッとした。



上手にできたのに、おとんとおかんに、聞かせたかったのに。



おとんとおかん、よむ前に見たけどいなかったから、もうかなしくないけど。




先｢お父様、お母様、感想をどうぞ！｣

崇｢……ッ…、｣



せんせいのいじわる。



おとんとおかんは、まにあってないのに…



照｢…俺らからしたら崇裕が宝物や。崇裕！大好きやで！！！｣

淳｢ふふっ、うん。俺らの宝物。大好きや！｣




うしろからきこえた声は、




崇｢っ……、おとんッ…、おかんっ！！｣



ビックリして、うれしくて、分からなくて、泣いちゃったけど。


おとんとおかんは手を広げてギュッてしてくれた。



崇｢間に合わんとっ…、思っててっ、｣

淳｢間に合うって言うたやろ？？｣



そう言って笑ってくれたおとんとおかんのかおを見て分かってん。



おれ、やっぱり来てほしかったんや。



おとんとおかんに、聞いてほしかった。


ずっと分かってほしかった。



崇｢なんでっ、なんで血だらけなんっ、！｣

照｢淳太くんコントみたいに転んだんよ｣



ころんだのはしんぱいだし、血が沢山付いてるからびっくりだけど。



崇｢おかんのあほっ、｣

淳｢ごめんごめん、笑｣



はずかしくて、作文じゃなくちゃ言えないけど。



来てくれて、まにあってくれて、ギュッてしてくれて、宝物って言ってくれて。ありがとう。

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