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｢…だいき？｣
｢ん？｣
｢ありがと、……大好き｣
思わず、ぽかんと口が開いてもうた。
大好き？だいすきって言うた？今。
え？あかんあかん。
7のつく日感謝デーやん。
｢…制服、着替えてくるね｣
呆気に取られてる俺を置いて、Aはすたすた自分の部屋に行ったらしい。
夢、ちゃうかな？
これは夢や、多分、どう考えても。
｢…痛くない、｣
ほら、やっぱり夢やん。
て、それは俺がプランツ･ドールやからやん。
｢紅茶…淹れな、｣
いつも帰ってきた後は、ゆったりティータイムやねん。
今日はケーキ買いに行かん方がええらしいけど、なんかお茶請けあったかなあ。
多分、スコーンとか残ってたはずや。
オシャレにお湯沸かして、ティーポットに注ぐねん。
ふんわり部屋に広がるええ香り。
リラックス効果抜群や。
｢っわ、｣
せっかく落ち着きかけてたのに、お姫さんは何でこういうことするんかな…！
後ろから抱き着いてくるなんて滅多にせえへんやん！
むしろ初めてちゃうん！
俺のこの心臓のバクバクどうしてくれんねん！
｢…だいき、コンペイトウ食べた？｣
｢食べてへん、まだ｣
｢そう、｣
おしゃれティータイムに向かい合うて、ケーキの代わりに俺は時々コンペイトウ食べるねん。
３粒やから、週の半分くらいやけど。
｢はい、紅茶はいったで｣
｢…ん、｣
椅子に座ったAが、恥ずかしそうに俯く。
今度はなんや？もう何来ても驚かへんぞ俺は！
｢……えっ、と、なに？｣
｢…コンペイトウ、だけど｣
Aがテーブルの上の小瓶からコンペイトウ一つ。
それを俺の前に差し出してる。
｢それは見てわかるんやけど…｣
｢じゃあ全部分かって｣
あ、ちょっと調子戻ってるやん。
良かった〜、ー安心や。
…て、それだけやなくて。
｢あーん、とか？｣
｢分かったなら早くして｣
｢いや、Aええんやで？そんな急に色々してくれへんくても俺…｣
もうあーんちゃうやん。
喋りかけの俺の口に押し込んだだけやん。
ええけど、これも初めてやからええけど！
｢どう、？｣
｢…美味しい、です｣
｢そう、｣
それだけ言うて紅茶を一口。
あーなんや今日は、なんなんや今日は。
｢…A、｣
｢ん、？｣
｢あとで、もっと引っ付いてええ？｣
勝手にどうぞ、て言うたAは、隠しきれへんくらい微笑んでた。
@だいきが尽くす、でした。
リクエストありがとうございました！
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こか - ドールの読みました!いつかいつかとしげちゃんの更新まってます。 (2019年7月10日 1時) (
レス) id: be3c0702e8 (このIDを非表示/違反報告)
春果 - しげちゃんかわいいですね〜！また、楽しみにしてます★ (2017年7月18日 20時) (レス) id: 997f1647f4 (このIDを非表示/違反報告)
青衣(プロフ) - 更新うれしいです、ゆっくりでいいのでりゅうせい編も楽しみに待ってます、素敵な作品と出会えて嬉しいです。 (2017年7月14日 23時) (レス) id: 7b82a2e89b (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - このシリーズ大好きです。更新楽しみにしてます。 (2017年7月9日 0時) (レス) id: cf7f28aebe (このIDを非表示/違反報告)
はるな(プロフ) - プランツドールシリーズ、今までに読んだ作品の中で一番好きです。どのドールのお話も大好きで、思わず感情移入して読んでて切なくなったり嬉しくなったりしてます。更新楽しみにしてます (2016年9月13日 2時) (レス) id: c25a20d502 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉莉花
| 作成日時：2016年4月23日 11時
