「こんこんー」 ページ16
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「あれは？」
「あれね、こんこん」
しばらく進んだ先。
期待通りキツネが姿を見せた。
しかし、キツネとは教えないでおこう。
だってその方が絶対可愛い。
ええ、もちろん、私の趣味だけど。
「こんこんー」
また、小さい手を振るともひろ。
と、それを知ってか知らずか、こちらをチラリと見て走り去るキツネ。
もちろん、知ってるはずないけど。
「こんこん、こっちみた！」
でも、キツネが何を思ったとかどうでもいい。
おかげで、ともひろ、すごく笑顔。
かなり、にっこにこ。
「良かったね」
「おん！」
私の言葉に、何度も大きく頷いてる。
かわええー、って、キツネの消えた山を見つめて。
いやいや、可愛さならともひろも負けてない！
と、また親ばか発揮。
「次はなにかなあ」
「もっとおる？」
「うーん…」
生憎、もうそろそろ街に入る。
そしたら、野生動物なんてほぼいないわけで。
どうしたもんかなあ。
「かーかー、ぎょーさん！」
「そうだねえ、たくさんだー…」
ゴミ収集に集うカラスにすら喜んでる。
まあ、いっか。
ともひろが嬉しいなら害獣でも全然いい。
「ともひろ、わんわんいるよ」
「わんわんは、ややもん」
ほっぺ膨らませて、ぷいってそっぽ向く。
というのも、先日、散歩中の犬に遭遇。
それが大型犬で、しかも、ともひろに興味津々。
で、ともひろとしては自分より大きいくらいの犬が至近距離に迫ってきたわけで。
半泣きで私にしがみついて、動かなくなっちゃった。
可愛かったなあ、あれ。
涙でうるうるなの、まん丸の目が。
『わんわん、怖かったね』
『っ、こ、こわない！』
怖いとは認めたくなかったらしくて、それもまた可愛い。
「わんわんは、怖いんだもんねー？」
「ちゃうもん」
むす、ってしてる。はあ、可愛い。
ほっぺつついたら、ぷにぷに。
ごめんごめん、って信号で止まった間に頭撫でる。
「もうすぐ着くよ、服やさん」
「たのしみ、」
あら、ちょっとテンションダウン。
シカよりずっと怖くないのに。
まあ、可愛いからいいけどね。
＠しおり700越え！
めっちゃびっくりしてます、ありがとうございます！
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凜望 - 最高です！神ちゃんのこともっと好きになりました！ (2016年2月26日 0時) (
レス) id: f55ca5bc68 (このIDを非表示/違反報告)
ちびとら(プロフ) - ほっこりしました(´∇｀)このお話読むとほっとするんで何回も読み返したくなっちゃいます！！ (2016年2月25日 2時) (レス) id: 97b52757b6 (このIDを非表示/違反報告)
山田淳 - もう、神ちゃん天使でした!!ずっとｷｭﾝｷｭﾝしてました♪のんちゃんのやつも絶対読みます。これからも頑張ってください!! (2016年2月7日 22時) (レス) id: 4ab1e02086 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ＠薮 光∞慧(プロフ) - すっごく面白かったです！可愛い神ちゃんを想像しながら読んでました。こんな人形実際にあったらいいなぁ、笑 更新お疲れ様でした。望の方も読ませていただきますねッ (2016年1月31日 15時) (携帯から) (レス) id: 405256a79f (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 完結おめでとうございます！すごく神ちゃんかわいかったです^ ^神ちゃん担なのですごく嬉しかったです！のんちの方も楽しみにしてます！ (2016年1月16日 20時) (レス) id: 5b58b1eaf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉莉花
| 作成日時：2015年11月26日 23時
