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久しぶりに昼間に1人きりで部屋に居る。
静か過ぎて居心地が悪い。


今頃神山はモヤモヤした気持ちのまま、汗を流して仕事をしているのだろうか。考えれば考えるほど申し訳無いと何度も思い直している。
あのまま捨てることも出来ずポケットに入れたままの石を出す。小瀧さんに不思議がられた時、思わず「お守りみたいなもんです」と答えてしまったが、今は凄く縋りたい気持ちだ。


ベランダに出て一服する。
いつも知らぬ間に綺麗にされている灰皿。
そこへ新たに灰を落とす。
少し強い風がその上部を持ち去る。


何だかこれから切腹でもするような気分だ。
覚悟を決め、胸の中の気持ち悪いモノは消えたが、同時に恐怖や不安、緊張が離れない。


妙に良く晴れた空に向かい、もう一度白い煙を吐いた。





「…おしっ、できたっ」





初めて作った時より格段に成長した気がする。肉じゃがと味噌汁を完成させた頃には、もう神山が帰宅するくらいの時間になっていた。
エプロンを外し、あとは神山が帰ってくるだけ。さっきまで料理で気を紛らわせていたが、やる事が無くなると途端に緊張が沸き起こる。


汗ばむ手で、今朝会社に連絡してから1度も電源を入れていない携帯を起動させる。そこには、渋谷さん、田宮さん、そして神山からのメッセージや着信の履歴がびっしりと入っていた。
神山のいまどこ、会社は?などの簡素な言葉、田宮さんの心配しれくれてる優しい言葉、渋谷さんの怒涛のスタンプ連打に意味わからん単語の嵐。渋谷さんのそれは少し笑えた。
そんな多くの通知の中に、ふと目に留まったメッセージ。神山からだ。





「お願い、帰ってきてや」





神山らしくないその言葉に、ズキンと胸が打たれた。
ため息を大きく吐いたその時、玄関からガチャリと音がした。









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このタイミングですが、50話まで来ましたので移行したいと思います!
パート3でもよろしくお願いします(ノノ_☆)(`‐´)♡









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設定タグ:ジャニーズwest , メンバー内恋愛 , 藤井流星神山智洋   
作品ジャンル:恋愛
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くすみピンク(プロフ) - ほのかさん» ほのかさん、ありがとうございます!時差がありますが以前もありがとうございました<(_ _)> ずっと応援していただけて本当に嬉しいです!ぜひこれからもよろしくお願いします(´˘`*) (2018年2月6日 16時) (レス) id: 95e4c10c3b (このIDを非表示/違反報告)
ほのか - 初コメ失礼します。移行おめでとうございます!ずっと前からお話を拝見させていただいてました。本当に大好きで又お話を書いてくだっさって嬉しいです(*^_^*)更新頑張ってください(^o^) (2018年2月4日 17時) (レス) id: da2d0b67d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くすみピンク | 作成日時:2018年2月4日 13時

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