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「…うぅわ、大丈夫、なんすかね」
「ん？なにが？」
「いや、めっちゃ痛そうやなぁと思って」
「流星アイツと友達やったんや」
「え？いや、ちゃいますよ、知り合いでもないっすよ」
「ほな、なんでそない心配してんの？」
「え？し、心配て、別に」
そんな僕と渋谷さんの会話を聞いて笑うのは田宮さん。なんか気になるらしい、そう言ってお茶を飲んだ。
そしたらスグにふざける渋谷さんは、にやっと笑って、お前ああいうタイプが好きなんや、って。反論しようとしたその時、仕事へ戻るように号令がかかり、自分だけがモヤモヤした状態で仕事に戻った。
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「…うわぁ、人やっばいな」
ドリンクを片手に、初めて入るライブスタジオに若干たじろぐ。
今日は渋谷さんのバンドの演奏を見に来た。ホンマは田宮さんも一緒に連れて来たかったけど、腰の方で病院が入ってたから仕方なく一人。
人口密度や、爆音のBGM。渋谷さんのバンド見たらすぐに帰ろう、知らぬ間にそう心に決めていた。
容姿が容姿やからこっち方面に見られるけど、煩い所苦手やねんな。
２つのバンドが演奏を終え、ドリンクも無くなりかけた頃。
エレキギターの音と共に、渋谷さんがステージに登場した。いつも横にいて冗談をかます渋谷さんとは別人のよう。
スポットライトを浴びるその姿は、カッコよくて、綺麗で。そこから紡がれる言葉やメロディ、その全てが美しくて一気に引き込まれた。
渋谷さんの率いるバンドがステージから去った後もなんとなく余韻が抜けなくて、バーカウンターの椅子に腰をかけた。
一杯だけと決めて、普段なら飲まないような甘いカクテルを頼む。少し遠くからステージを眺めながら、口の中に広がるカシスを感じた。
なんか、かっこよかったなぁって。
男を見せられた感じがして。
そう思うと、俺って何も無いなって虚しくなってくる。
田宮さんにも、一緒に暮らしてはいないものの守るものはあって。渋谷さんには追いかける夢があって。
ぐいっと最後の一口を流し込み、店をあとにした。知らぬ間に日付けが変わっていた。こんな時間にも関わらず賑わう街を、足早に抜ける。
明日の昼からまた仕事。そうじゃなかったとしても、今日は早めに寝てしまいたい。
「…たすけてっ！」
「っは？」
マフラーを巻き直して数歩歩いた所で、突然人にぶつかられた。その反動で思わずふらつく。するとその人は俺に助けを求めきてきた。見覚えのあり過ぎる顔だった。
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くすみピンク(プロフ) - ウルフさん» コメントありがとうございます！！しょりそう大好きです！！行き過ぎて小説アップしたので、ぜひ見てみて下さい(*´艸`) (2018年5月3日 22時) (
レス) id: 95e4c10c3b (このIDを非表示/違反報告)
ウルフ(プロフ) - しょりそう好きなんですか！？私もです！やっぱり勝利くんは攻めじゃないと・・・（（殴 (2018年4月3日 17時) (レス) id: c751a453ea (このIDを非表示/違反報告)
くすみピンク(プロフ) - ペンギンさん» 以前から読んでくださっていたんですね(T_T) ありがとうございます！！これからもよろしくお願いします！更新楽しみにしていてください(´∀｀) (2018年1月26日 13時) (レス) id: 95e4c10c3b (このIDを非表示/違反報告)
くすみピンク(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます！待っていてくださった方がいること、本当に本当に嬉しいです(T_T) またお話の件ありがとうございます！抜けてました(汗) 今後も何かミスがあったら教えていただけると嬉しいです！これからもよろしくお願いします！！ (2018年1月26日 12時) (レス) id: 95e4c10c3b (このIDを非表示/違反報告)
ペンギン(プロフ) - こんばんは！再開ありがとうございます！また作者様の作品を読むことが出来、本当に嬉しいです♪りゅかみちゃんがこれからどうなっていくのか楽しみで仕方ありません！これからも更新頑張って下さい♪ずっと応援しています！ (2018年1月25日 3時) (レス) id: c34058457d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くすみピンク
| 作成日時：2018年1月11日 13時
