67 ページ4
.
その週の週末、話し合いをすることになった。まぁ、話し合いて言うても、本人達から直接聞ければいいなって程度のこと。
んで、なぜか俺もその場に今おるわけで。めっちゃ肩身狭いねんけど。やっぱこれは、のんちゃん兄弟と流星、しいて言うて濱ちゃんの四人でええんちゃう？
｢神ちゃんお願い、来て欲しい。俺を助けてくれたん神ちゃんやし、やっぱ知ってて欲しい｣
真剣なまなざしでこない言われて断るなんて到底出来たことじゃない。
濱ちゃんがのんちゃんの兄ちゃんを連れて来るのを、三人で待つ。もちろん流星は自分の彼女が来るなんて知らへん。
いつも通り、隣で美味いなぁなんて言いながらハンバーグを食べる流星を見て、チクリと胸が痛んだ。
ハンバーグに添えられた人参の味付けが甘過ぎることについて隣で熱弁してる流星。話し出したら止まらんから、うんうんって適当に頷いてた。すると反対側の隣ののんちゃんの携帯が震えた。
のんちゃんは、ちょっとごめんな？って言うて席を外した。気にしず人参について再び語りだした流星とは反対で、のんちゃんのお皿のハンバーグはほとんど手つけられてなくて。
やっば緊張するよなぁ、って。これで流星と二人きりで待つんは確かにキツイかも、そう思った。
電話を終えたのんちゃんが戻ってきて、それと同時に店員さんもやってきて。水の入ったグラスを二つ、流星と俺の向かい側に置いた。
流星は特に気にてへんかったけど、俺は心臓バクバクで。やって、ついに来てまうんやもん。のんちゃんの兄ちゃん。
｢よっ、のんすけ｣
早すぎる登場に肩がビクってした。のんちゃんに声をかけた濱ちゃんの後ろには、約束通り、のんちゃんの兄ちゃん。
もちろん流星ものんちゃんの兄ちゃんも、これからどんな話をするかなんて何も見当がついてなくて。偶然会ったことに驚いてた。
俺はつい、流星とのんちゃんの兄ちゃんを目で追ってまうわけで。変な先入観のせいなのかどうかはわからへんけど、なんとなく、二人の間に流れる空気だけは、別世界のものに感じた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 335人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もも神昴(プロフ) - ひなたさん» ありがとうございます！恋愛の場面以外でもそう感じてもらえて本当に嬉しいです( ノД`)意外と友情の場面とかが書くの苦労してるので(汗)これからもよろしくお願いします！ (2016年1月31日 9時) (携帯から) (
レス) id: 3c13edc17f (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - こんにちは！神ちゃんとのんちゃんの友情な泣きそうになりました(TT)これから神ちゃんものんちゃんも幸せになって欲しいなぁ…更新頑張ってください！ (2016年1月30日 19時) (レス) id: 7148138639 (このIDを非表示/違反報告)
りう - いえいえ！私なんかのコメが作者様の力になるという事実があるだけで私は幸せですw← 頑張ってくださいね ´∀`* (2016年1月15日 23時) (レス) id: 0ea4750dd1 (このIDを非表示/違反報告)
もも神昴(プロフ) - りうさん» そう言っていただけると本当に心強いです( ノД`)出来る限りは更新していくので！本当にありがとうございます♪ (2016年1月15日 7時) (携帯から) (レス) id: 3c13edc17f (このIDを非表示/違反報告)
りう - スランプですか…、辛いですよね。私も、占ツクじゃないけれど前小説書いてたので気持ちわかります！でも、スランプとは思えないほどの素晴らしい文なので自信持ってください！！……なんか上から目線みたいになってしまってすみません、これからも応援してます♪* (2016年1月14日 23時) (レス) id: 0ea4750dd1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もも神昴
| 作成日時：2016年1月3日 22時
